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- 住宅ローンの基本的な仕組み:返済条件や変動金利、返済額の返済方法
- 住宅ローンの金利タイプのおすすめ:自分の適性に合わせた選び方
- 住宅ローンの返済方式:元利均等返済・元金均等返済の選択ポイント ← いまここ
- 住宅ローンの借入期間と年齢制限の関係:借入期間は長め?短め?
- 住宅ローンの審査基準:審査に申し込む前に知っておくべきこと
- 住宅ローンの必要書類と準備方法:早めの準備で余裕の手続き
- 住宅ローンの事前審査:確実に審査に通るために
- 住宅ローンの動向と将来予測:金利の動きを知りための基礎知識
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- 住宅ローン団信の種類と特徴
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- 住宅ローンの借り換えのメリット・注意点:具体例で見る特徴
- 住宅ローンの借り換えの流れ:申し込む前に知っておくべきこと
- 住宅ローン控除の仕組み:控除の基本と活用方法
- 住宅ローン控除の確定申告:申告方法をわかりやすく
- 住宅関連の減税措置の活用方法:住宅ローン控除だけではない!
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住宅ローンを組む際、返済方式として元利均等返済と元金均等返済のいずれかを選択することになる。それぞれの返済方式には特徴があり、メリットとデメリットを理解した上で、自身のライフプランに合った返済方式を選ぶことが重要である。
ここでは、元利均等返済と元金均等返済の仕組みや特徴、返済方式選択の際のポイントについて説明する。
元利均等返済の特徴
元利均等返済は、住宅ローンの返済方式のなかで最も一般的な方法である。毎月の返済額が一定であるため、家計の予算を立てやすいという特徴がある。ここでは、元利均等返済の仕組みとメリット・デメリットについて解説する。
元利均等返済の仕組み
元利均等返済では、借入金の元金と利息を合計した額を、返済期間で割った等しい金額を毎月返済していく。返済期間中、毎月の返済額は一定であるが、返済の初期は利息の支払いが多く、元金の返済は少額である。返済が進むにつれて、徐々に元金の返済割合が増えていく。
元利均等返済のメリット
元利均等返済の最大のメリットは、毎月の返済額が一定であることである。これにより、家計の予算を立てやすく、計画的な返済が可能となる。また、返済初期の負担が相対的に軽いため、無理なく返済をスタートさせることができる。
元利均等返済のデメリット
元利均等返済の主なデメリットは、返済期間が長くなることで支払う利息の総額が多くなることである。また、返済初期は元金の返済が少ないため、住宅ローン残高の減少スピードが遅い。このため、金利の上昇局面では、返済額の増加リスクが高くなる。
専門家のワンポイントアドバイス:
住宅ローンの返済方式は、借り換えをしない限り、返済期間中は変更できません。そのため、最初に返済方式を選択する際は、慎重に検討することが大切です。
元金均等返済の特徴
元金均等返済は、元利均等返済とは異なる返済方式であり、毎月の元金返済額が一定である。返済初期は元利均等返済と比べて返済額が多くなるが、返済期間全体での利息の総額を抑えることができる。ここでは、元金均等返済の仕組みとメリット・デメリットについて解説する。
元金均等返済の仕組み
元金均等返済では、借入金の元金を返済期間で割った等しい金額を毎月返済する。この元金返済額に月々の利息を加えた金額が、毎月の返済額となる。返済初期は利息の支払いが多いため、毎月の返済額は高めであるが、返済が進むにつれて利息が減っていくため、返済額は徐々に減少していく。
元金均等返済のメリット
元金均等返済の最大のメリットは、返済期間全体で支払う利息の総額が元利均等返済と比べて少なくなることである。また、返済初期から元金を着実に減らしていくため、住宅ローン残高の減少スピードが速い。金利上昇局面では、返済額の増加幅が元利均等返済と比べて小さくなる。
元金均等返済のデメリット
元金均等返済のおもなデメリットは、返済初期の返済額が元利均等返済と比べて高くなることである。このため、返済開始直後の家計の負担が大きくなる。また、返済額が毎月変動するため、家計の予算管理がやや複雑になる。
専門家のワンポイントアドバイス:
元金均等返済を選択する場合は、返済初期の負担が大きくなることを念頭に置いておきましょう。特に、ボーナス払いを併用する場合は、ボーナス月の返済額が高額になることがあるので注意が必要です。
元利均等返済と元金均等返済の比較
元利均等返済と元金均等返済は、それぞれ特徴が異なるため、借り主のライフプランや収入状況に合わせて選択することが重要である。ここでは、両者の返済額の推移と支払う利息の総額の違いについて比較する。
返済額の推移の違い
元利均等返済では、返済期間中、毎月の返済額が一定である。一方、元金均等返済では、返済初期の返済額が高く、返済が進むにつれて徐々に減少していく。このため、元金均等返済は、返済初期の家計の負担が大きくなるが、返済後期の負担は軽くなる。
元利均等返済と元金均等返済の返済額の推移比較
返済方式 | 返済初期 | 返済中期 | 返済後期 |
---|---|---|---|
元利均等返済 | 一定 | 一定 | 一定 |
元金均等返済 | 高い | 徐々に減少 | 低い |
支払う利息の総額の違い
元利均等返済と元金均等返済では、返済期間全体で支払う利息の総額が異なる。一般的に、元金均等返済の方が、支払う利息の総額が少なくなる。ただし、金利水準や借入期間によって、その差は変動する。
元利均等返済と元金均等返済の支払う利息の総額比較
返済方式 | 支払う利息の総額 |
---|---|
元利均等返済 | 多い |
元金均等返済 | 少ない |
以上のように、元利均等返済と元金均等返済では、返済額の推移と支払う利息の総額に違いがある。借り主は、これらの特徴を理解した上で、自身のライフプランに合った返済方式を選択することが重要である。
自分に合った返済方式の選び方
住宅ローンの返済方式は、借り主の経済状況やライフプランによって選択すべきものが異なる。自分に合った返済方式を選ぶためには、ライフプランとの兼ね合いや、返済期間と返済額のバランスを考慮することが重要である。
ライフプランとの兼ね合い
住宅ローンは長期の返済期間にわたるため、借り主のライフプランと密接に関係している。返済方式を選ぶ際は、現在の収入だけでなく、将来の収入の見通しや、結婚、出産、教育費などの大きな支出計画を考慮する必要がある。元金均等返済は、返済初期の負担が大きい代わりに、返済期間全体での利息の総額が少ないため、将来的に収入の増加が見込める場合に適している。一方、元利均等返済は、返済額が一定であるため、安定した収入が見込める場合に適している。
返済期間と返済額のバランス
返済方式を選択する際は、返済期間と返済額のバランスを考慮することも重要である。返済期間が長くなるほど、毎月の返済額は減るが、支払う利息の総額は増加する。一方、返済期間が短くなるほど、毎月の返済額は増えるが、支払う利息の総額は減少する。借り主は、自身の収入や生活スタイルを考慮し、無理のない返済額と返済期間のバランスを見つける必要がある。
返済期間が長い場合
- メリット:毎月の返済額が減る
- デメリット:支払う利息の総額が増加する
返済期間が短い場合
- メリット:支払う利息の総額が減少する
- デメリット:毎月の返済額が増える
以上のように、自分に合った返済方式を選ぶためには、ライフプランとの兼ね合いや、返済期間と返済額のバランスを総合的に判断することが重要である。
専門家のワンポイントアドバイス:
返済方式の選択に迷ったら、複数の金融機関で借入条件を比較してみましょう。金融機関によって、金利や手数料などの条件が異なるため、自分に合った条件を提示してくれる金融機関を選ぶことが重要です。
まとめ
元利均等返済と元金均等返済は、それぞれ特徴が異なるため、借り主のライフプランや収入状況に合わせて選択することが重要である。元利均等返済は、毎月の返済額が一定であるため、家計の予算を立てやすいというメリットがある。一方、元金均等返済は、返済期間全体での支払う利息の総額が少ないというメリットがある。
借り主は、返済額の推移や支払う利息の総額の違いを理解した上で、自身のライフプランとの兼ね合いや、返済期間と返済額のバランスを考慮し、自分に合った返済方式を選択することが重要である。住宅ローンは長期の返済期間にわたるため、無理のない返済計画を立てることが、健全な家計運営につながる。
- Q元利均等返済と元金均等返済は、途中で変更できますか?
- A
一般的に、返済方式は借り換えをしない限り、返済期間中は変更できません。ただし、金融機関によっては、条件付きで返済方式の変更に応じてくれることがあるかもしれません。
- Q元金均等返済を選択する際に注意すべき点は何ですか?
- A
元金均等返済は、返済初期の負担が大きくなるため、十分な収入や貯蓄がない場合は選択を避けた方が無難です。また、ボーナス払いを併用する場合は、ボーナス月の返済額が高額になることがあるので注意が必要です。
- Q返済方式の選択に迷ったらどうすればよいですか?
- A
返済方式の選択に迷ったら、複数の金融機関で借入条件を比較することをおすすめします。金利や手数料などの条件は金融機関によって異なるため、自分に合った条件を提示してくれる金融機関を選ぶことが重要です。
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