【年収150万円以下必見】北海道の光熱費節約術|具体的な金額で徹底解説

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北海道・東北の厳しい冬は光熱費を大きく押し上げ、特に収入の少ない一人暮らしの世帯では負担に感じている人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、北海道・東北の光熱費の現状を統計データで確認するとともに、年収150万円以下の世帯に向けた賢い節約術をご紹介します。

  • 道民向け
  • 役立つ人
  • 書いた人
  • 北海道で灯油暖房を使用している家庭
  • 暖房費の節約方法を知りたい北海道在住の人
  • 寒冷地での冬の対策を考えている人
  • 執筆者・監修者:十河 賢
  • 経歴10年以上のウェブライター&ファイナンシャルプランナー
  • CFP保有者・証券外務員二種
  • 宅建士(未登録)・住宅ローンアドバイザー
  • SEO検定1級・エクセルVBAエキスパート
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光熱費を節約する具体的な方法

光熱費の節約は、毎月の支出を抑えるために欠かせません。特に電気代、ガス代、灯油代は、使用量に応じて料金が変動するため、日々の積み重ねが大切です。ここでは、電気代、ガス代、その他の光熱費について、具体的な節約方法を解説します。

電気代の節約

∟ 写真(クレジット):PACUTASO/すしぱく

電気代を節約するには、エアコンと照明の使い方を見直すのが効果的です。

エアコンは設定温度を1℃上げるだけで、年間約940円の節約になります。冷房は27℃以上、暖房は20℃以下を目安に設定しましょう。また、フィルターを月1〜2回清掃することで、年間約990円の節約が可能です。

照明は白熱灯からLEDに交換するだけで、1日1時間の点灯で年間約800円の節約効果があります。さらに、こまめな消灯を心がけることで、さらなる節約が期待できます。

資源エネルギー庁の家計節約ポータルには、エアコンの設定温度を変更した場合の試算や、照明の種類による比較データが掲載されています。参考にしながら、ご家庭に合った節約方法を探してみてください。

※出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約

ガス代の節約

ガス代を節約するには、ガスファンヒーターの使い方を工夫することが大切です。

ガスファンヒーターの設定温度を21℃から20℃に下げるだけで、年間約1,320円の節約になります。また、1日1時間使用時間を短縮することで、年間約2,050円のガス代と約120円の電気代の節約が可能です。1日のうちで1時間でも使用時間を減らせば、ガス代の節約に大きく貢献します。

※出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約

その他の節約

光熱費の節約には、電気代やガス代以外にも方法があります。

電気カーペットは、適切なサイズ選びと設定温度の調整で節約できます。3畳用のカーペットを「中」の設定で1日5時間使用した場合、2畳用と比べて年間約2,790円の節約になります。また、設定温度を「強」から「中」にすることで、年間約5,770円の節約が可能です。

電気こたつも、こたつ布団に上掛けと敷布団を併用することで保温性が高まり、設定温度を下げられます。こたつ布団のみと比較して、上掛けと敷布団を使用した場合は年間約1,010円の節約効果があります。さらに、設定温度を「強」から「中」にすることで、年間約1,520円の節約になります。

床暖房は、スイッチを切るタイミングを早めることが大切です。就寝や外出の30分前にスイッチを切ることで、無駄な電力消費を抑えられます。上手に活用することで、電気代やガス代以外でも光熱費の節約が可能です。

※出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約

北海道・東北の気候からみる暖房器具の使用時期

基本的に、冷暖房の使用については、地域の気候だけでなく、個々の快適な温度感覚や家の断熱性能なども影響します。一般的な使用タイミングは次のとおりです。

  • (夏)冷房が必要な気温:28℃以上 → 室温目安は28℃
  • (冬)暖房が必要な気温:15℃以下 → 室温目安は20℃

<表> 北海道・東北地方の各道県の月平均気温

※出典:気象庁「観測開始からの毎月の値

気温の目安や気象庁データを参考にすると、冷房を付ける機会は少なく、年のほどんどで暖房をつけることになります。暖房の使用方法が電気・ガスの節約につながりやすいといえます。単に暖房をつけるだけでなく、外気温との差が大きいため、ほかの地域よりも電力・ガスの消費量は多くなります。

そのため、優先事項として、暖房器具については省エネタイプを選ぶと節約できるでしょう。

なお、冬が厳しい北海道・東北地方では、壁や床などの外皮の断熱基準が厳しく、建物に暖房器具が備わっているのが一般的です。また場所によっても寒さは異なりますので、人によって、冷暖房の使用時期は変わるでしょう。

北海道・東北の光熱費・水道代の現状と収入別の負担度

北海道・東北の厳しい寒さは、光熱費の高さに直結しています。一方で、所得による光熱費の負担の差も無視できません。ここでは、北海道・東北の光熱費・水道代の地域差と収入階級別の負担度について、統計データを用いて解説します。

北海道・東北における光熱費・水道代の平均額と割合

<表> 北海道・東北地方における光熱費・水道代の平均額と割合

地域別の光熱費・水道代の平均額と可処分所得に占める割合を示す表。北海道・東北地方が最も高く、九州・沖縄地方が最も低い。
総務省家計調査データによる地域別の光熱費・水道代の平均額と可処分所得に占める割合

総務省の家計調査データによると、北海道・東北地方の光熱費・水道代の平均額は14,828円で、可処分所得に占める割合は5.2%と全国で最も高くなっています。この数値は、全国平均の11,489円、3.9%と比べても高い水準です。

北海道・東北は、寒冷な気候により冬季の暖房費が高くなることが、光熱費・水道代が高い主な要因と考えられます。特に、北海道の戸建て住宅では、暖房にかかる光熱費の割合が大きいと言われています。

北海道・東北と比較的温暖な九州・沖縄地方の光熱費・水道代の平均額を比べると、その差は4,630円にもなります。また、可処分所得に占める割合の差は1.6ポイントあります。この結果から、北海道・東北の光熱費・水道代の負担が他地域と比べて大きいことがわかります。

北海道・東北における光熱費・水道代を節約するには、暖房の効率的な使用や断熱性の向上など、寒冷地の特性に合わせた対策が重要です。同時に、省エネ家電の導入や日々の節約努力も欠かせません。地域の気候や住宅事情を考慮しながら、効果的な節約方法を実践することが求められます。

年収150万円以下の世帯における光熱費・水道代の負担

<表> 年収150万円以下の世帯における光熱費・水道代の平均額と割合

※出典:総務省「家計調査2023」(単身世帯のうち勤労世帯)

総務省の家計調査データを見ると、年収が低い世帯ほど、光熱費・水道代が可処分所得に占める割合が高くなる傾向があります。

年収100〜200万円の世帯では、光熱費・水道代の平均額が10,848円で、可処分所得に占める割合は6.4%となっています。年収100万円未満の世帯でも、ほぼ同様の割合となっています。

一方、年収600万円以上の世帯では、光熱費・水道代の平均額は10,710円と、年収150万円以下の世帯とほぼ同じですが、可処分所得に占める割合は2.2%と、大幅に低くなっています。

この結果から、年収が高い世帯ほど、光熱費・水道代の負担が相対的に小さくなることがわかります。低所得世帯ほど、限られた収入の中で光熱費・水道代により大きな割合を割いている現状があると言えます。

年収150万円以下の世帯においては、光熱費・水道代の節約が家計管理上の重要な課題と言えます。暖房の効率的な使用、省エネ家電の導入、日々の節約努力など、できる範囲で対策を講じることが求められます。同時に、エネルギー価格の動向にも注意を払い、料金プランの見直しなども検討すべきでしょう。

低所得世帯ほど光熱費・水道代の負担が大きいという状況を踏まえ、各世帯の事情に合わせた節約対策を講じることが重要です。

まとめ

北海道の厳しい寒さは光熱費を押し上げ、特に年収150万円以下の世帯には大きな負担となります。しかし、エアコンやガスファンヒーターの適切な使用法と、収入に見合った節約対策を実践することで、その負担を軽減できます。北海道の気候と収入の実情を踏まえた光熱費の節約は、快適で経済的な暮らしのための重要な知恵。無理のない範囲で省エネ意識を高め、賢く実践することが肝要です。

執筆者・監修者
十河 賢

◇経歴10年以上のウェブライター&ファイナンシャルプランナー
◇CFP保有者・SEO検定1級・宅建士・住宅ローンアドバイザー

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