【2024年度】リスク許容度診断とは?投資初心者向け無料診断テスト11選 :自分に合った資産運用を見つけよう

リスク許容度を知る診断ツール11選のアイキャッチ画像 資産運用
∟ Image created with Canva
この記事は約12分で読めます。
  • この記事が役に立つ人
  • 投資信託ガイド
  • この記事を書いた人
  • 自身のリスク許容度を知りたい人
  • 資産運用に興味がある人
  • 診断テストを比較・検討したい人
  • 執筆者・監修者:十河 賢
  • 経歴10年以上のウェブライター&ファイナンシャルプランナー
  • CFP保有者・証券外務員二種
  • 宅建士(未登録)・住宅ローンアドバイザー
  • SEO検定1級・エクセルVBAエキスパート

多くの投資初心者が、自分に合った資産運用の方法を見つけられずに悩んでいる。特に「どの程度のリスクを取るべきか」という判断に不安を感じる人が多いのが現状だ。

そこで重要になるのが、リスク許容度診断テストの活用である。証券会社や銀行、保険会社などが無料で提供する診断テストを使えば、自分のリスク許容度を客観的に知ることができる。

この記事では、11の診断テストを実際に使用して比較・検証した結果をまとめた。各テストの特徴や使い方を理解することで、自分に最適な資産運用の方向性を見出すことができる。初めての投資を検討している人にとって、具体的な第一歩を示す道しるべとなるだろう。

リスク許容度とは?

投資を始める前に、自分のリスク許容度を知ることが重要だ。リスク許容度とは、投資における損失をどの程度受け入れられるかを表す指標である。

なぜリスク許容度を知る必要があるのか

投資には必ずリスク(損失の可能性)が伴う。このリスクを自分がどこまで許容できるかを知ることで、以下の利点がある。

  • 自分に合った投資商品を選べる
  • 投資中のパニック売りを防げる
  • 長期的な資産運用計画が立てやすくなる

たとえば、100万円を投資して一時的に90万円まで下がっても冷静でいられるなら、リスク許容度は比較的高いと言える。

リスク許容度の高低とは

より具体的に、リスク許容度が高い、リスク許容度が低いとは、どのような状況だろうか。リスク許容度の高低の違いを確認する。

リスク許容度が低いリスク許容度が高い
元本割れを極力避けたい
預貯金や国債中心の運用を好む
急な値動きで不安を感じやすい
ある程度の損失を受け入れられる
株式や外国債券などにも投資できる
長期的な収益を重視する

このように、リスク許容度は投資の方向性を決める重要な要素となる。自分のリスク許容度を正確に把握するために、以下で紹介する診断テストを活用していこう。

投資の基本用語を理解しよう

投資の診断テストで使われるおもな用語を解説する。数が多いので、気になる人だけ確認してほしい。

  • 資産運用の基本用語
    • リスク:投資した資金が減る可能性。たとえば100万円が90万円になるような損失の可能性
    • リターン:投資による収益(儲け)。たとえば100万円が110万円になった場合の10万円の利益
    • 資産配分:資金をどの投資商品にどれだけ振り分けるか
    • ポートフォリオ:投資商品の組み合わせ。たとえば「株式60%、債券40%」という配分
  • 投資商品の種類
    • 株式:企業の所有権の一部。値上がり益と配当収入が期待できる反面、大きな値下がりのリスクもある
    • 債券:国や企業からのお金の借り入れ。比較的安定的だが、株式より収益は低め
    • REIT:不動産投資信託。複数の不動産から得られる収益を分配
    • インデックス:日経平均株価など、市場全体の動きに連動する投資
  • 運用方法の種類
    • アクティブ運用:運用担当者が積極的に売買して収益を狙う方法
    • パッシブ運用:市場の動きに連動した運用で、コストが低め
    • バランス運用:複数の資産をバランスよく組み合わせる方法
    • ターゲットイヤー型:年齢に応じて自動的に資産配分を変更する方法
  • 投資制度
    • iDeCo:個人型確定拠出年金。税制優遇がある老後資金の積立制度
    • DC:確定拠出年金の略。企業型と個人型(iDeCo)がある
    • NISA:少額投資非課税制度。利益にかかる税金が非課税になる制度

【投資初心者向け】リスク許容度診断テストランキング

投資を始めるなら、まずは証券会社や銀行が提供する診断テストがおすすめだ。これらは実際の投資商品と連携しており、診断結果から具体的な商品提案まで受けられる。さらに、一部のテストでは、結果を見ながら商品を自由に組み替えることもできるため、自分に合ったポートフォリオづくりの第一歩として最適である。以下、初心者に使いやすい順にランキング形式で紹介する。

1位~5位:[無料]おすすめのリスク許容度診断テスト

1位:マネックス証券「iDeCoポートフォリオ診断」
金色のトロフィーアイコン

【特 徴】
・5つの質問で、10段階の判定をする診断テスト。
・診断結果には具体的な商品名も表示される。
・具体的なポートフォリオをイメージしやすくなっている。
・自身の判定(段階)だけでなく、ほかの判定(段階)を確認し、比較することも可能
・診断書のように一枚のシートにグラフと銘柄がまとめられ、見やすい。

【おもな診断項目】
・リスク許容度(10段階)
・推奨配分
・将来シミュレーション
・ポートフォリオ全体の信託報酬等(費用)
・具体的な投資先

【私の診断結果】
私の診断結果は、10段階の4でした。リスクは低めで、債券48.5%、株式46.8%、REIT4.7%という配分割合です。債券は国内債券45.9%が最も多く、先進国債券や新興国債券も含まれています。株式は国内株式(23%)と先進国株式(19.8%)が多く、新興国株式にも少し配分されています。

リスク許容度:5.0
わかりやすさ:5.0
カスタマイズ:5.0
   操作性:5.0
   実用性:5.0

【評価】
リスク許容度を判定するツールとして、一枚のシートにまとめられているため、初心者向けとしてもわかりやすい。判定されたリスク許容度の前後の状況も確認できるため、自分の立ち位置も把握しやすくなっている。

2位:WealthNavi「あなたに合った 資産運用プランは?」
銀色のトロフィーアイコン

【特 徴】
・6つの質問で判定する診断テストである。
・過去分析と将来予測を行える。
・結果出力後でも、投資額や投資期間の調整が可能。
・元本が将来的にいくらになるか明確に提示される。

【おもな診断項目】
・将来予想
・過去分析
・ポートフォリオとリスク許容度

【私の診断結果】
私のリスク許容度は、5段階中1でした。安定的に資産を増やすために、債券中心の提案でした。

【評価項目】
リスク許容度:5.0
わかりやすさ:5.0
カスタマイズ:3.0
   操作性:5.0
   実用性:3.0

【評価】
リスク許容度を判定するツールとしてシンプルであり、初心者向けである。

3位:りそな銀行「DC資産運用クリニック」
銅色のトロフィーアイコン

【特 徴】
・8つの質問で判定する診断ツール。
・DC(確定拠出型)を想定している。
・iDeCo(個人型確定拠出年金)と企業型確定拠出年金から選択できる。
・自分で運用するプランだけでなく、専門家に一任した場合のプランも選べる。
・60歳時点の一時金額(見込)や目標利回りも診断。
・資産分類ごとの配分割合、将来シミュレーション、ほかのリスク許容度との比較など

【おもな診断項目】
・投資タイプ
・資産ポートフォリオ
・将来シミュレーション
・過去シミュレーション
・60歳時点での給付額(見込)

【私の診断結果】
専門家に任せるを選んだ結果は、ターゲットイヤー型でした。年齢に応じた最適な資産配分で運用を行うタイプです。一方、自分で判断するを選んだ結果は、「やや慎重型」でした。専門家に任せる、よりも投資判断に関する質問が含まれています。日本債券が63%と、ほかの診断ツールと比較すると、高い割合になっています。国内債券で安定性を高め、先進国株式(17%)で利益を追求するポートフォリオです。

【評価項目】
   性 能:3.0
   操作性:5.0
   実用性:4.0
わかりやすさ:5.0
カスタマイズ:4.0

【評価】
リスク許容度を数値ではなく、タイプで判定するツール。全体的な位置づけがわかりにくかったため、3位とした。ただし、タイプで判定したほうがわかりやすい人もいるため、一度は試してみるといいだろう。

4位:ソニー生命「リスク許容度ナビ」
グレーのトロフィーアイコン

【特 徴】
・6つの質問で判定する診断ツールである。
・基本的には変額保険・変額個人年金保険を検討している人向けのツール
・本格的な「診断書」が生成され、参考になる。
・保険会社であるため、保険商品の案内は多い。
・複数のポートフォリオを提示してもらえる。

【おもな診断項目】
・投資タイプとその特徴
・リスク許容度に応じた保険商品
・商品ごとにリスクの違い
・リスク許容度に応じたモデル・ポートフォリオ

【私の診断結果】
私のリスク許容度は、「バランスタイプ」でした。価格の変動リスクをある程度は受け入れられ、収益を追求するタイプです。7つあるタイプの真ん中に位置します。

【評価項目】
リスク許容度:5.0
わかりやすさ:4.0
カスタマイズ:3.0
   操作性:5.0
   実用性:3.0

【評価】
リスク許容度を判定するツールとして活用できる。ただし、基本的には変額保険を目的としたツールである点には注意が必要。

5位:フィデリティ証券「投資計画の設定とリスク許容度の診断」
グレーのトロフィーアイコン

【特 徴】
・およそ5つの質問で判定する診断テスト。
・質問に回答したあと、アクティブ運用を含めるかどうかの選択ができる。
・ポートフォリオや具体的な商品名、収益予想や確率分布、リスクリターンマップが表示される。
・表示された商品を変更したり、追加したりして、リスクとリターンを確認できるのもよい。
・ただし、一部の機能はログインが必要となる。

【おもな診断項目】
・ポートフォリオの予想値
・ポートフォリオのリスクとリターン
・投資金額
・収益予想
・確率分布
・リスクリターンマップ

【私の診断結果】
おすすめのポートフォリオは、国際債券40%、国内債券22%、国際株式19%、国内株式19%でした。債券が全体の6割を占めるため、安定型・慎重型のポートフォリオだと言えます。

【評価項目】
リスク許容度:3.0
わかりやすさ:4.0
カスタマイズ:5.0
   操作性:5.0
   実用性:5.0

【評価】
リスク許容度が明確に数値化されるツールではないので、評価は低め、5位とした。しかし、全体的な診断テストとしては性能が高く、具体的な商品名も表示されるため実用性もある。投資は初心者だが、基礎知識がある人にとっては有用である。

大樹生命「リスク許容度診断チェック」

大樹生命「リスク許容度診断チェック」は、7つの質問で判定する診断テスト。前述の診断テストに比べると、シンプルで簡易的であるため、すぐに診断できる。各項目に点数が付いており、獲得した得点に応じたタイプが選ばれる。ただし、投資先を選択しなければならないなど、未経験者にとっては選びにくい質問もあり、「わからない」という選択肢もないため、利用しにくいかもしれない。

明治安田生命「リスク許容度診断シート」

明治安田生命「リスク許容度診断シート」は、8つの質問で判定する診断ツール。PDFファイルであるため、ダウンロードして診断できる。各回答に点数がついており、その合計額で「スタイル」が決定される。ほかのスタイルも掲載されていため、自分の位置を確認しやすい。

iDeCo公式サイト「リスク許容度と資産配分」

iDeCo公式サイト「リスク許容度と資産配分」は、診断テストではないが、具体的なポートフォリオの例が記載されているため、通勤時の隙間時間に確認できる。年齢によってどのように変化するかもわかるだろう。

そのほかの診断テスト

リスク許容度診断の理解を深める

リスク許容度診断は、適切な資産運用戦略を立てる上で非常に重要な役割を果たす。しかし、その診断で用いられる質問の意図や、そこから得られる知識について深く理解している人は少ない。

ここでは、リスク許容度診断の質問の背景にある意図を解説し、さらにその質問内容から学べる資産運用の基礎知識について詳しく説明する。これらの理解を深めることで、より自分に適した投資判断ができるようになるだろう。

リスク許容度診断で用いられる質問の意図

リスク許容度診断での質問はそれぞれに意味がある。資産運用の特徴を表しているともいえるため、おもな質問、「安定型」と判断されやすい回答と理由も解説する。

  1. 投資をしていくなかで、お金を引き出す必要がある時期はおおよそいつごろですか?(短期/中期/長期)
  2. なぜ投資をしたいと考えていますか?(生活資金を作りたい/資産を増やしたい/資金を守りたい など)
  3. 投資に回せる金額はおおよそどのくらいですか?(少額/中程度/大きな金額)
  4. 投資にはリスクがありますが、リスクを取る意欲はどの程度ですか?(低い/中くらい/高い)
  5. これまで投資の経験はありますか?(ほとんどない/少しある/かなりある)
  6. 株式や投資信託などの金融商品について、知識や理解はどの程度ありますか?(ほとんどない/少しある/かなりある)
  7. 投資で損失が出ても、それを許容できる範囲はどの程度ですか?(小さい/中程度/大きい)
  8. 投資の情報収集や分析に時間をかけられますか?(ほとんど時間がない/少しの時間がある/かなりの時間がある)
  9. 株価や基準価額の変動に対して、心配にならずにいられますか?(心配になりやすい/少し心配になる/あまり心配にはならない)
  10. 投資に対する姿勢はどのようですか?(慎重/中間的/積極的)

上記のうち、たとえば「7」の質問は、100万円から何万円までの損失に耐えられるかなど、具体的な金額で質問しているツールが多い。次にこの質問に対して、「安定型」と判断される回答を紹介し、その理由から資産運用の特徴について理解しておきたい。

  1. 短期を選ぶ:短期的に資金が必要な場合、リスクの低い商品に投資する傾向にあるためだ。長期的な資産形成よりも、資金の安全性を重視するためである。
  2. 資金を守りたいを選ぶ:元本の確保を最優先し、収益性よりも安全性を重視するためだ。生活資金の確保や資産保全が主な目的となるためである。
  3. 少額を選ぶ:大きな金額を投資するリスクを避け、少額から始める慎重な姿勢であるためだ。無理のない範囲で投資を行うためである。
  4. 低いを選ぶ:リスクが高い投資は避け、安全性の高い商品を選好するためだ。リターンが低くても、リスクの低さを優先するためである。
  5. ほとんどないを選ぶ:投資信託投資の経験が浅く、リスクに対する理解が十分ではないためだ。慎重な姿勢で始める傾向にあるためである。
  6. ほとんどないを選ぶ:金融商品に関する知識が乏しいため、リスクの高い商品は避ける傾向にあるためだ。安全性の高い商品を選択するためである。
  7. 小さいを選ぶ:損失を最小限に抑えることを重視するためだ。元本割れなどの大きな損失は許容できないためである。
  8. ほとんど時間がないを選ぶ:投資に多くの時間を費やせないため、手間のかかる分析は避け、簡単な商品を選択する傾向にあるためだ。
  9. 心配になりやすいを選ぶ:金融資産の価格変動に敏感で、リスクを回避する傾向にあるためだ。安定性を重視するためである。
  10. 慎重を選ぶ:リスクを最小限に抑えることを最優先し、慎重な投資行動を取るためだ。収益性よりも安全性を重視するためである。

リスク許容度診断の質問内容から得られる資産運用の基礎知識

リスクとリターンのトレードオフを理解することが重要だ。一般に、より高いリターンを得るためには、ある程度のリスクを伴うことになる。保守的な投資家は、リスクを最小限に抑えることを最優先するため、収益性は相対的に低くなる。一方、積極的な投資家はリスクを許容し、より高い収益を狙うことができる。投資目的や資金の使途に応じて、適切なリスク許容度を見極める必要がある。

次に、投資期間の設定も重要だ。短期的に資金が必要な場合は、リスクの低い商品を選好する。一方、長期的な資産形成を目的とする場合は、一時的な価格変動に惑わされず、じっくりと運用することが求められる。自身の資金ニーズを正しく見極め、それに合わせた投資期間を設定することが肝心だ。

さらに、投資対象の理解度も大きな影響を及ぼす。投資対象に関する知識が乏しい場合、リスクの高い商品は避け、安全性の高い商品を選択する傾向にある。徐々に知識を深めながら、自身に適したポートフォリオを構築していくことが重要である。

最後に、投資に対する心理的な姿勢も見落とせない。価格変動に敏感で、リスクを過度に警戒する投資家は、収益性を犠牲にしてでも安定性を重視する。一方、積極的な投資家は変動リスクを受け入れ、より高いリターンを追求することができる。自身の心理的な特性を把握し、それに合わせた投資スタイルを選択することが肝心だ。

このように、リスクとリターン、投資期間、知識レベル、心理的要因など、様々な要素を総合的に勘案しながら、自身に最適な資産運用方法を見出していくことが、投資未経験者にとっての基礎知識となる。

リスク許容度診断テスト比較表

資産運用の第一歩として、上位5つの診断テストを比較表にまとめた。各テストの特徴を理解し、自分に合ったテストを選んでほしい。

順位
提供元
質問数
判定段階
おもな特徴診断結果の表示
1 マネックス証券5問
10段階
・具体的な商品名を表示
・他の判定との比較可能
・グラフと銘柄が一覧化
ポートフォリオ配分
将来シミュレーション
具体的な投資先
2 WealthNavi6問
5段階
・過去分析/将来予測
・投資額/期間の調整可
・将来価値を明示
将来予想
過去分析
ポートフォリオ提案
3 りそな銀行8問
・DC向け設計
・専門家一任プランあり
・60歳時点の試算あり
資産配分
将来シミュレーション
給付額見込み
4 ソニー生命6問
7段階
・変額保険向け
・詳細な診断書生成
・複数ポートフォリオ提示
投資タイプ診断
モデルポートフォリオ
保険商品提案
5 フィデリティ証券5問
・アクティブ運用の選択可
・商品変更/追加が可能
・一部機能要ログイン
ポートフォリオ配分
収益予想
リスクリターンマップ
※各テストは無料で利用可能。ただし、一部機能でログインが必要な場合がある。

まとめ:3つの視点で診断テストを使い分ける

CFP
CFP

専門家のワンポイントアドバイス

私の場合は、どのツールも似たような結果でした。これは年齢が大きく作用したと考えられます。20代・30代が診断すれば、ツールによって差が出るかもしれません。

無料のリスク許容度診断テストは、提供機関によって以下の3つの特徴がある。

第一に、証券会社・銀行のツールは、具体的な商品名や配分比率まで提案してくれる点が特徴である。実際の投資を検討している人には、最も実践的な情報を得られるツールと言える。

第二に、生命保険会社のツールは、質問数が少なく、シンプルな結果を提示する。投資初心者が自身のリスク許容度を大まかに把握するのに適している。

第三に、iDeCo公式サイトやWealthNaviなどその他機関のツールは、年齢やライフステージに応じた一般的な資産配分を示してくれる。長期的な運用方針を考える際の参考になる。

最適な資産運用戦略を立てるには、これらの診断テストを複数組み合わせて利用し、定期的に自身のリスク許容度を見直していくことが重要である。

Q
リスク許容度診断の結果は、どのくらいの期間で見直すべきですか?
A

ライフステージの変化(結婚、出産、転職など)があった時や、経済状況が大きく変わった時には見直しが推奨されます。また、特に変化がない場合でも、年に1回程度は再診断することをお勧めします。年齢を重ねることで一般的にリスク許容度は変化していく傾向にあるためです。

Q
リスク許容度診断の質問で投資経験がない場合、どのように回答すればよいですか?
A

投資経験に関する質問は「経験なし」と正直に答え、その代わり「投資への関心度」や「金融知識を学ぶ意欲」を示す質問で自身の積極性を表現してください。多くのツールは、投資経験の有無だけでなく、総合的に判断する設計になっています。

Q
複数の診断テストで異なる結果が出た場合は、どのように判断すればよいですか?
A

まず、各診断結果の「安定型」「積極型」といった判定の定義や尺度が、ツールによって異なることを理解しましょう。次に、質問内容に注目し、投資期間や目的、金融知識など、どの要素を重視しているかを確認します。そのうえで、自分の投資目的に最も関連の深い質問を多く含むツールの結果を重視するとよいでしょう。また、複数のツールに共通して現れる傾向(たとえば、全体的に保守的な結果が出ているなど)があれば、それは重要なシグナルとなります。

執筆者・監修者
十河 賢

◇経歴10年以上のウェブライター&ファイナンシャルプランナー
◇CFP保有者・SEO検定1級・宅建士・住宅ローンアドバイザー

十河 賢をフォローする

注意事項

当サイトでは、金融商品に関する情報を提供していますが、以下の点にご注意ください。

  • 掲載情報の正確性には十分配慮しておりますが、その完全性、正確性、適時性、および特定目的への適合性を保証するものではありません。
  • 当サイトの情報は、金融商品の購入や投資の推奨を目的としたものではありません。
  • 実際に金融商品をご検討・ご利用の際は、各金融機関が提供する商品説明や契約締結前交付書面等を必ずご確認ください。
  • 金融商品には、元本割れなどのリスクが伴う場合があります。ご自身の判断と責任においてお取引ください。
  • 当サイトの情報に基づいて行われた判断の結果生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。

詳細な免責事項については、免責事項ページをご覧ください。

資産運用
十河 賢をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました