毎日の買い物や資産運用でポイントを貯めたいと考えている人は多い。
どの経済圏を選ぶべきか迷うことがあるが、注目したいのがSBI経済圏である。投資と買い物の両方でポイントが貯められ、賢い家計管理を実現できる。
この記事では、2025年最新のSBI経済圏活用法とVポイント獲得術を徹底解説する。
SBI経済圏の基本的な特徴

金融サービスと買い物の連携が特徴的なSBI経済圏について、基本的な特徴を解説する。
SBI経済圏を構成するサービス
SBI経済圏は、SBI証券を中心とした金融サービスと、三井住友カードを軸とした決済サービスで構成されている。これらのサービスは以下のように体系化されている。
- 金融サービス
- SBI証券:株式・投資信託取引、取引額に応じたポイント還元
- 三井住友銀行:預金、送金、口座連携
- SBI新生銀行:預金、外貨取引、口座維持でのポイント獲得
- 住信SBIネット銀行:住宅ローン、預金サービス
- SBIマネープラザ:資産運用サービス
- SBI損保:自動車保険やその他の保険商品
- SBI生保:死亡保険や医療保険などの保険商品
- 決済サービス
- 三井住友カード:Vポイント獲得の中心となるカード
- マネータップ:キャッシュレス決済アプリ
- ポイントサービス
- Vポイント:各サービスを連携する共通ポイントプログラム
- 関連情報
- SBIネオモバイル証券は、2024年1月9日にSBIネオモバイル証券はSBI証券と経営統合(合併)した。
- マネータップは、2022年9月30日にSBIレミット株式会社と経営統合(合併)した。
金融サービスと日常の買い物を組み合わせることで、より効果的にポイントを貯められるのが特徴である。
Vポイントの仕組み
Vポイントは、SBI経済圏独自のポイントサービスである。還元率の内訳は以下のとおり:
◆ 基本還元率の内訳
- 三井住友カード基本還元率:0.5%
- タッチ決済の基本還元:7%(200円ごと)
- 家族登録による上乗せ:最大5%
- 対象サービス利用による上乗せ:最大8%
現実的な還元率の目安は10%程度となる。コンビニや飲食店でのタッチ決済利用で効率的にポイントを貯められる。
SBI経済圏では必要なサービスを組み合わせることで、効率的にポイント獲得が可能。ポイント還元率だけでなく、自身のライフスタイルに合わせた活用が重要である。
SBI証券 × 連携銀行 の特典・比較
SBI経済圏の特徴を最大限に活かすための、金融サービスとポイント還元の組み合わせ方について解説する。

専門家のワンポイントアドバイス:
経済圏の効果を最大限に生かすためには、三井住友銀行で口座を開設し、クレジット一体型キャッシュカード(Olive)を作成したあと、三井住友銀行を仲介口座としてSBI証券で取引することです。
SBI証券単体でのポイント獲得基本
SBI証券単体でも、さまざまな取引でVポイントを獲得できる仕組みがある。投資による収益に加えて、ポイント還元も期待できるのが特徴である。
◆ SBI証券単体でのVポイント獲得条件
対象取引・商品 | 獲得条件 |
---|---|
新規仲介口座開設 | 一律100ポイント |
国内株式取引 | 月間取引手数料の1.0%相当 ※三井住友カード非保有の場合 |
投資信託の保有 | ・1,000万円未満:年率0.1%相当 ※プレミアムセレクト銘柄は0.15% ・1,000万円以上:年率0.2%相当 ※プレミアムセレクト銘柄は0.25% |
連携銀行別の特典比較
SBI証券と銀行口座を連携させることで、さまざまな特典やポイント獲得の機会が広がる。銀行によって特徴が異なるため、自分の利用スタイルに合わせた選択が重要である。
◆ SBI新生銀行との連携による特典
- 円普通預金金利0.40%(税引前)の適用
- 外貨預金の月末残高が300万円以上で50ポイント/月
- 外貨積立を1万円以上実施で10ポイント/月
- 給与受取/年金受取口座として利用で30ポイント/月
- 即時決済サービス(1万円以上)で20ポイント/回
- 最上位のダイヤモンドステージ達成でATM手数料無料特典
- SBIハイブリッド預金による円⇔外貨の自動スイープ機能
※出典:SBI新生銀行
◆ 住信SBIネット銀行との連携による特典
- 米ドル/円6銭(片道)の低コストで外貨預金が可能
- 外貨預金口座の入出金手数料が無料
- SBI証券との同時口座開設が可能
- 「住信SBIネット銀行」アプリと連携でSBI証券口座の残高・評価損益確認も簡単
- アプリでATMサービス利用時、キャッシュカード不要で全国のセブン銀行やローソン銀行ATMの手数料が無料
※出典:住信SBIネット銀行
◆ 三井住友銀行との連携による特典
- Oliveでは、タッチ決済で最大3.0%還元
- Vポイントアッププログラム対象のコンビニ・飲食店での利用で最大20.0%のポイント還元
- SBI証券の取引残高・損益情報を銀行アプリから一括管理可能
- 銀行アプリからシームレスな投信積立設定が可能
- Oliveなら「キャッシュカード」「デビット」「クレジット」「ポイント払い」が1枚4役
※出典:三井住友銀行
三井住友カードとの連携による特典
SBI経済圏では、三井住友カードの保有が投資と日常の買い物の両面でポイント還元率を大幅に向上させる重要な要素となる。
SBI証券の仲介口座がどの銀行であっても、三井住友カードによる特典は共通して適用される。
投資取引での還元率アップ
三井住友カードを保有すると、SBI証券での取引におけるポイント還元率が大幅に向上する。投資による収益に加えて、より多くのポイントも獲得できる。
◆ 三井住友カード保有の有無による還元率比較
取引内容 | 三井住友カード保有時 | 三井住友カード非保有時 |
---|---|---|
国内株式取引 | 月間取引手数料の3.0%相当 | 月間取引手数料の1.0%相当 |
投資信託の保有 | Vポイントアッププログラムの対象に | 通常還元率のみ |
ランク別カードの特徴と選び方
三井住友カードには複数のランクが用意されており、利用頻度や金額に応じて最適なカードを選ぶことが重要である。
◆ 三井住友カードのランク別比較
カードランク | 年会費 | 主な特典 | おすすめの利用者 |
---|---|---|---|
一般カード | 永年無料 | 基本還元率0.5% | 年会費負担なしで始めたい人 |
ゴールドカード | 5,500円 (月9万円以上利用で実質無料) | 年間10,000ポイントの継続特典 空港ラウンジサービス | 月に9万円以上の利用がある人 |
プラチナプリファード | 33,000円 (年間の利用で実質無料) | 新規入会特典40,000ポイント 継続特典40,000ポイント コンシェルジュサービス | 高額利用者で特典を活用できる人 |
特にゴールドカードは月9万円以上の利用、プラチナプリファードは年間の利用で年会費が実質無料となる仕組みである。
※出典:三井住友カード
ポイント還元率を最大化する方法
三井住友カードの還元率を最大限に活用するためには、日常使いの工夫が重要となる。
◆ 還元率最大化のポイント
- タッチ決済の活用:対象のコンビニや飲食店では常時7%の還元率でポイントが貯まる
- 家族ポイント共有:家族登録で1人あたり1%、最大5%の追加還元を受けられる
- Vポイントアッププログラム:対象サービス利用で最大8%の上乗せが可能
- 投資と消費の循環:貯まったポイントを投資に回し、さらなる資産形成に活用できる
このように、三井住友カードはSBI経済圏の中核を担うツールとなっている。投資においても日常の買い物においても、ポイント還元率を大幅に向上させる効果がある。
日常使いでの活用方法
SBI経済圏における日常的なポイント獲得の方法について解説する。三井住友カードと連携することで、日常の買い物でも高還元率を享受できる。
Vポイントアッププログラムの還元率詳細
Vポイントアッププログラム対象サービスを利用すれば、コンビニ・飲食店での買い物がもっとお得になる仕組みである。
- 基本ポイント:0.5%
- スマホのタッチ決済:+6.5%(合計7%)
- 家族の登録:最大+5%(1人につき+1%)
- Vポイントアッププログラム:+8%
これらを組み合わせると、最大で20%の還元率を実現できる。
タッチ決済で最大7%還元が適用される主な店舗:
- コンビニ:セブンイレブン、ローソン、ミニストップ、セイコーマート
- 飲食店:マクドナルド、モスバーガー、KFC、吉野家、ガスト、バーミヤン、サイゼリヤ、ドトール
セブンイレブンでの特別還元率
セブンイレブンでは、条件達成で最大10%の還元を受けることができる:
- ステップ1:セブンイレブンアプリのバーコード提示で0.5%還元
- ステップ2:三井住友カード(NL/Olive)のスマホのタッチ決済で9.5%還元
Vポイントの効果的な使い方
貯まったVポイントは、さまざまな形で活用することができる:
- 投資信託の購入資金として活用
- Visa加盟店での買い物に使用
- 提携店舗での支払いに充当
このように、日常的な買い物でポイントを貯め、貯まったポイントを投資や買い物に活用するという循環的な使い方ができるのがSBI経済圏の特徴である。
※出典:Vポイント
SBI経済圏を活用する際のポイント
効果的な活用方法と注意点について、具体的に解説する。
金融サービスとの組み合わせ方
SBI経済圏では、金融サービスと買い物の組み合わせが重要となる。
◆ 効果的な組み合わせポイント
- 投資×買い物の連携:SBI証券での取引と三井住友カードの利用を組み合わせることで、投資と消費の両面でポイントを効率的に貯められる
- ポイント循環の活用:投資信託の保有でポイントを貯めながら、日常的な買い物ではタッチ決済を活用してポイントを獲得
- 資産形成への再投資:貯まったポイントを投資に回すことで、さらなる資産形成に活用できる
SBI経済圏では金融と消費の両面からポイントを集め、それを再び資産形成に活かす「ポイント循環」が可能である。
他の経済圏との使い分け
SBI経済圏は金融サービスとの相性が良い一方で、買い物の選択肢には制限がある。
◆ 各経済圏の強み
- SBI経済圏:金融取引と提携コンビニ・飲食店での還元率が強み
- 楽天経済圏:楽天市場でのオンラインショッピングに強み
- イオン経済圏:実店舗での買い物に強み
◆ 効果的な使い分けのポイント
- 金融取引:SBI証券での株式・投資信託取引
- コンビニ・飲食:三井住友カードのタッチ決済で提携店を利用
- オンラインショッピング:楽天経済圏などの活用も検討
- 大型スーパー:イオン経済圏などとの併用が効果的
SBI経済圏は金融サービスを中心とした活用が効果的である。
無理にすべての買い物をSBI経済圏で完結させようとせず、他の経済圏と組み合わせて活用することで、より効率的なポイント獲得が可能となる。
2025年3~4月の注目キャンペーン情報
ここでは、SBI経済圏に関係する注目のキャンペーンをまとめる。
提携企業限定のキャンペーンなどもあり、全部を紹介しきれないが、特に注目すべきキャンペーンを紹介する。エントリーが必要なキャンペーンもあるので、気になるキャンペーンは詳細を確認しよう。
◆ 2025年4月の注目キャンペーン
- 三井住友カード:最大33,600pt(4/28)
◆ 2025年4月の最新キャンペーン
- 第10回Vくじ TSUTAYA:最大5,000pt抽選(4/28)
- 食べログ20周年:5,000pt抽選(4/13)
◆ 2025年3月のキャンペーン(まもなく終了)
- 【2025年3月15日まで】SBI新生銀行:最大10,000pt
- 【2025年3月16日まで】マルエツ×チーズ総選挙:10万pt山分け
- 【2025年3月18日まで】マルエツ×札幌氷彩:抽選100pt
- 【2025年3月27日まで】スマイルゼミ:最大10,000pt
- 【2025年3月31日まで】Olive入会:先着20,000pt
- 【2025年3月31日まで】NEO BANK×デビット:1.500pt
- 【2025年3月31日まで】NEO BANK住宅ローン:50%アップ
- 【2025年3月31日まで】NEO BANK×デビッくじ:10,000pt
- 【2025年3月31日まで】スパイ×ファミリー:オーガニックコットンバッグ
- 【2025年3月31日まで】Olliveキャンペーン:最大100,000pt
※出典:Vポイント「キャンペーン」
SBI経済圏を活用する際の注意点
SBI経済圏を活用する際には、以下の点に注意するとよい:
◆ 投資判断について
- 投資はあくまでも資産形成が目的であり、ポイント還元は副次的なメリットと考える
- SBIプレミアムセレクト銘柄の選択も、還元率ではなく運用方針を重視する
- ポイント獲得を主目的とした投資判断は避けるべきである
◆ カード選択について
- カードの選択は年会費に見合う利用が見込めるかどうかを慎重に判断する
- 高額な年会費を支払う上位カードは、最低2年は継続利用できる場合に検討する
- 利用頻度や金額を考慮して最適なランクを選択する
◆ サービス契約について
- 住宅ローンや生命保険などの契約は、ポイント還元だけを目的とした選択は避ける
- Vポイントアッププログラムの対象サービスも、本来の必要性を優先して選択する
- ポイント還元のためだけに必要以上の支出をすることは避ける
SBI経済圏が向いている人
効果的な活用が期待できる人の特徴について解説する。
資産運用に関心がある人
SBI証券での取引や投資信託の保有でポイントが貯まるため、資産運用に関心がある人との相性が特に良い。
◆ こんな人におすすめ
- 投資を始めたい人:少額から始められる投資信託で資産形成とポイント獲得が同時に可能
- 株式投資家:取引手数料の3.0%(三井住友カード保有時)がポイント還元される
- 長期投資志向の人:投資信託の保有残高に応じた継続的なポイント還元が魅力
- ポイント投資に興味がある人:貯まったポイントを投資に回せるサイクルが作れる
株式取引や投資信託での運用を考えている人は、取引による収益に加えて、ポイント還元という副次的なメリットも得られる。
また、貯まったポイントを投資に回すことで、さらなる資産形成にも活用できる。
クレジットカードをよく利用する人
コンビニや飲食店など、提携店舗での買い物が多い人にとって効果的な経済圏である。
◆ こんな人におすすめ
- コンビニやファストフードをよく利用する人:提携店でのタッチ決済で常時7%還元
- セブンイレブンをよく利用する人:条件達成で最大10%還元が可能
- 家族でカードを利用している人:家族登録で1人につき1%(最大5%)の上乗せ
- スマホ決済を多用する人:タッチ決済のポイント還元率が高い
特に、セブンイレブンやすき家などでタッチ決済を頻繁に利用する人は、常時7%という高い還元率でポイントを貯めることができる。
また、家族でポイントを共有することで、さらなる還元率アップも可能である。
まとめ:SBI経済圏で賢く家計管理を
SBI経済圏は投資と買い物の両方でポイントを貯められる仕組みで、効率的な家計管理を実現できる。
◆ SBI経済圏のメリット
- 金融×買い物の連携: 投資でも買い物でもポイントが貯まり、循環的に活用できる
- 高い還元率: 三井住友カード+タッチ決済で最大20%の還元が可能
- 投資とポイントの好循環: 貯まったポイントを投資に回して資産形成に活用できる
◆ 効果的な活用ポイント
- 最適な銀行を選ぶ: 自分の利用スタイルに合った銀行連携を選択する
- タッチ決済を活用: 提携コンビニ・飲食店でスマホタッチ決済を習慣化する
- 家族でポイント共有: 家族登録で還元率をさらに高める(1人につき+1%)
- 必要に応じて他の経済圏と併用: 買い物の種類によって経済圏を使い分ける
自身のライフスタイルに合わせてSBI経済圏のサービスを選択し、計画的に活用することで、効率的な家計管理と資産形成の両立が可能になる。
ポイント還元をきっかけに投資を始めるなど、新たな資産形成のスタートにもなるだろう。
- Q投資初心者ですが、SBI経済圏は活用できますか?
- A
SBI証券は初心者向けの投資教育コンテンツも充実しており、少額から始められます。まずは投資信託から検討してみましょう。
- Q家計の見直しを考えていますが、どこから始めればいいですか?
- A
まずは日常的に利用する店舗がタッチ決済の対象店舗かどうかを確認し、対象店舗での買い物を集約することからスタートしましょう。
- Qポイント投資は資産形成に有効ですか?
- A
ポイント投資は追加の資金負担なく投資を始められる利点がありますが、あくまでも資産形成の入り口として考えましょう。