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【2025年最新】教育費用の実態:保育園・小学校・中学校・高校・大学(短大)の費用まとめ

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子どもの教育費用は、家計の中でも最も大きな支出項目のひとつとなる。保育園から大学まで、公立と私立での費用差は数百万円から数千万円にも達し、多くの家庭が資金計画に頭を悩ませている。教育段階ごとの正確な費用相場を把握し、早期から計画的な準備を行うことで、将来の教育費負担を軽減することができる。
この記事では、各教育段階における公私立の費用差や隠れコスト、世帯年収による教育投資の実態について詳しく解説する。
保育園の費用:無償化でも要注意!地域と年齢で大きく変わる相場
保育園にかかる費用は、「無償化」と聞いても実際には様々な負担がある。家計への影響を正確に把握するためには、地域差や年齢による違い、隠れコストについて理解しておく必要がある。

全国47都道府県の保育料に最大17万円の地域差
保育料の相場は地域によって大きく異なる。総務省の調査によると、2歳児の保育料の場合、最も高い広島市(年間404,100円)と最も低い佐世保市(年間229,000円)では約17万円もの差がある。東京23区(254,364円)は意外にも低めだが、横浜市(370,800円)は高額地域に入る。
このような地域差があるため、引っ越しを検討している場合には、移住先の保育料も考慮に入れた判断が必要である。なぜこれほどの地域差が生じるのか、各自治体の方針と背景を知ることも重要である。
0〜2歳児と3〜5歳児で異なる無償化制度
子どもの年齢によって適用される制度は大きく異なる。3〜5歳児はほぼ全世帯で保育料が無償化されているが、0〜2歳児は住民税非課税世帯のみが無償化の対象となる。
また、0歳児の保育料は3歳以上児と比べて1.5〜2倍高くなる傾向にある。これは、0歳児には保育士1人につき3人までという厳しい人員配置基準があるためだ。家族計画と費用計画を連動させて考える必要があるだろう。
無償化でもかかる「隠れコスト」の実態
無償化の対象となるのは基本的な保育料のみである。実際には、給食費(月3,000〜5,000円)、教材費(月500〜2,000円)、行事費、保護者会費など、様々な「隠れコスト」が発生する。
特に注目すべきは、これらの諸経費が無償化の対象外となる点だ。「無償化」と聞いて安心していると、予想外の出費に驚くことになる。こうした費用を含めた実質的な負担額を、どのように家計に組み込んでいくかが重要となる。

専門家のワンポイントアドバイス:
保育料の地域差は最大17万円にもなります。引っ越しや育児の計画を立てる際には、自治体の公式サイトで正確な保育料を確認しましょう。また、無償化の対象外となる給食費や行事費などの「隠れコスト」も忘れずに予算に組み込むことが大切です。
地域差は最大17万円!あなたの住む地域の保育料相場と無償化後の実質負担額を詳しく解説しています。
幼稚園の費用:公立と私立で大きく異なる金額と3年間総額の実態
幼稚園教育は子どもの成長の重要な土台となるが、その費用は公立と私立で大きな開きがある。保護者が適切な幼稚園選びと教育費の計画を立てるためには、具体的な費用相場を理解しておくことが不可欠である。

公立と私立の学習費総額に1.9倍の差
幼稚園にかかる年間の学習費総額は、公立幼稚園が約16万5千円、私立幼稚園が約30万9千円となっている。私立幼稚園は公立の約1.9倍の費用がかかることがわかる。この差額は、家計に大きな影響を与える可能性がある。
学習費総額は、「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」の3つに大別される。公立、私立ともに学校外活動費の割合が高いことが特徴的だが、私立は公立に比べて学校教育費の割合が高くなっている。特に私立幼稚園では授業料が公立の5倍以上、入学金等も公立と比べて大きな金額になっている点に注意が必要である。
年齢別にみる幼稚園費用:5歳児で最も高額に
幼稚園児の年齢によって、かかる費用にも差が生じる。公立幼稚園では3歳児約13万3千円、4歳児約14万1千円、5歳児約19万9千円となっており、年齢が上がるにつれて費用が増加する。私立幼稚園では3歳児約30万9千円、4歳児約27万6千円、5歳児約33万9千円と変動がある。公立、私立ともに5歳児の費用が最も高くなっている点が特徴的である。
この年齢による費用の変化は、就学前教育の充実や、さまざまな活動の増加によるものである。5歳児になると、小学校入学準備のための特別な教育プログラムが導入されたり、園外活動が増えたりすることで費用が増加する傾向にある。
3年間の幼稚園総額と世帯年収による費用の違い
幼稚園3年間の総費用は、公立幼稚園で約47万3千円、私立幼稚園で約92万4千円となる。3年間の総額は公立と私立で約45万円もの開きがあることがわかる。月額に換算すると、公立幼稚園で約1万3千円、私立幼稚園で約2万6千円の支出が3年間続くことになる。
また、世帯年収によっても幼稚園にかける費用は大きく異なる。年収400万円未満の低所得世帯の場合、公立幼稚園で約14万7千円、私立幼稚園で約23万5千円の費用をかけているのに対し、年収1,200万円以上の高所得世帯では公立幼稚園約44万5千円、私立幼稚園約55万5千円と、最大で3倍もの差がある。これは高所得世帯がより多くの課外活動や教材費への投資を行っていることを示している。

専門家のワンポイントアドバイス:
幼稚園選びでは、単に費用の高低だけでなく、子どもの性格や家庭の教育方針との相性も重要です。まずは実際に見学に行くことをおすすめします。
公立と私立で45万円の差!3年間の総額や年齢別・世帯収入別の費用について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
小学校の費用:公立と私立で4.7倍の差!6年間の総額と学習費内訳
子どもの小学校教育にかかる費用は、学校選択によって大きく変わる。6年間という長期にわたる教育期間の総費用を把握することは、家計管理と教育資金の準備において極めて重要である。

公立と私立の学習費総額に4.7倍の差
小学校にかかる年間の学習費総額を比較すると、公立小学校が約35万3千円、私立小学校が約166万7千円となっている。私立小学校は公立の約4.7倍の費用がかかることがわかる。この差額は、多くの家庭にとって重大な経済的判断材料となる。
学習費の内訳を見ると、公立小学校では「学校外活動費」が全体の70.2%を占め最も高い割合となっているのに対し、私立小学校では「学校教育費」が57.7%と最も高い割合を示している。この違いは、教育アプローチの根本的な差異を反映している。
学校教育費と学校外活動費の実態
学校教育費の内訳を詳しく見ると、私立小学校では授業料が約53万6千円と全体の55.8%を占めている。一方、公立小学校では授業料が無償であり、最も高い費目は「図書・学用品・実習材料費等」で約2万4千円(36.8%)となっている。特に注目すべきは、私立小学校の学校教育費(約96万1千円)が公立の約14.6倍である点だ。
学校外活動費においても差が見られる。私立小学校の補助学習費は約37万8千円で、公立の約12万円の約3.1倍となっている。とくに学習塾費では、私立小学校が約27万4千円で公立の約8万1千円の約3.4倍にもなる。これは、私立小学校に通う家庭ほど教育投資への意識が高い傾向があることを示している。
6年間の総費用と世帯年収の関係
小学校6年間の総費用は、公立小学校で約211万2千円、私立小学校で約999万9千円となる。6年間でみると公立と私立の差は約789万円にも達し、家計への影響は極めて大きい。
また、世帯年収と教育費支出には明確な相関関係があり、年収が高いほど教育費支出も増加する傾向にある。年収1,200万円以上の高所得世帯では、公立小学校でも約59万6千円の年間教育費を支出しており、年収400万円未満の世帯(約23万1千円)の約2.6倍となっている。この差は特に補助学習費で顕著であり、学習塾や家庭教師などの学校外教育への投資格差が見られる。

専門家のワンポイントアドバイス:
小学校の選択は教育方針と経済的見通しの両面から考えることが重要です。公立と私立では6年間で約789万円もの差があるため、長期的な家計への影響を慎重に検討しましょう。
公立と私立で789万円の差!6年間の総額や年収別の費用について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
中学校の費用:受験対策で膨らむ学校外活動費と公私立の大きな差
中学校段階の教育費は、子どもの進路選択に大きな影響を与える時期だからこそ重要である。高校受験を控えた時期に適切な教育投資を行うことは、多くの家庭の関心事となっている。

公立と私立の学習費総額に2.7倍の差
中学校にかかる年間の学習費総額を比較すると、公立中学校が約53万9千円、私立中学校が約143万6千円となっている。私立中学校は公立の約2.7倍の費用がかかることがわかる。この差は主に学校教育費によるもので、私立中学校の学校教育費は公立の約8倍にも達する。
一方で学校外活動費については、公立が約36万9千円、私立が約36万8千円とほぼ同額である点が特徴的だ。これは公立・私立を問わず、多くの中学生が学習塾や習い事などの学校外活動に参加していることを示している。
受験学年で急増する教育費用
中学3年間の学年別費用を見ると明確な傾向が浮かび上がる。公立中学校では第1学年約53万2千円、第2学年約44万4千円、第3学年約64万1千円と推移する。公立中学校では、3年生の費用が最も高くなっており、2年生と比べて約20万円も増加している。これは高校受験に向けた塾や模試などの費用が急増するためである。
私立中学校では第1学年約181万円、第2学年約122万円、第3学年約128万円となっている。1年生の費用が突出して高いのは、入学金や施設設備費など初期費用が大きいためである。3年生でやや費用が上昇するのは、公立同様に受験対策費用の影響と考えられるが、その差は公立ほど顕著ではない。
世帯年収と学習塾費の相関関係
中学校の教育費用は世帯年収によっても大きく変わる。公立中学校では、年収400万円未満の世帯の年間教育費用が約40万2千円であるのに対し、年収1,200万円以上の世帯では約80万4千円となっている。特に学習塾費の差が顕著で、高所得世帯ほど学習塾に多額の費用をかける傾向が見られる。
私立中学校においても同様の傾向があり、年収1,200万円以上の世帯の教育費用は約160万9千円で、400万円未満の世帯の約123万8千円を大きく上回る。ただし公立と比較すると、その差は相対的に小さい。これは私立中学校の場合、学校教育費が大部分を占めており、この部分が年収に関わらずほぼ一定であるためである。

専門家のワンポイントアドバイス:
中学3年生になると受験対策費用が急増します。2年生のうちから少しずつ貯蓄を増やしておくことをおすすめします。
公立と私立で3年間の総額に約269万円の差!受験対策費用や世帯年収別の教育投資について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
高校の費用:公立と私立で2倍の差!3年間総額と支援制度を徹底解説
高校進学を控えた家庭にとって、教育費の把握は重要な家計の課題である。高校の費用は進学先や学校外活動の選択によって大きく変わるため、早期から情報収集と準備が欠かせない。

公立と私立の学習費総額に2倍もの差
高校にかかる年間の学習費総額は、公立高校が約51万3千円、私立高校が約105万4千円となっている。私立高校は公立の約2倍の費用がかかり、3年間では約162万円もの差が生じる。この差額は家計に大きな影響を与えるため、進路選択の重要な判断材料となる。
費用の内訳を見ると、公立高校では学校教育費が約30万9千円、学校外活動費が約20万4千円となっているのに対し、私立高校では学校教育費が約75万円、学校外活動費が約30万4千円となっている。特に授業料において、私立高校(約28万8千円)は公立高校(約5万2千円)の約5.5倍という大きな差が見られる。
世帯年収によって変わる教育投資
家庭の経済状況によって教育費支出には大きな差がある。公立高校では年収400万円未満の世帯が年間約41万1千円の教育費を支出するのに対し、年収1,200万円以上の世帯では約76万6千円と約35万5千円の差がある。私立高校ではこの傾向がさらに顕著で、年収400万円未満の世帯の約75万1千円に対し、年収1,200万円以上の世帯では約152万4千円と約77万3千円もの差がある。
この差は主に学校外活動費、特に補助学習費(学習塾や家庭教師など)によるものだ。高所得世帯ほど子どもの教育により多くの投資を行う傾向が見られるが、この差が教育機会の不平等につながる懸念もある。
教育費負担を軽減する支援制度
高校教育の費用負担を軽減するために、様々な公的支援制度が用意されている。高等学校等就学支援金制度は、家庭の所得に応じて授業料の一部または全額を支援する制度で、公立だけでなく私立高校の生徒も対象となる。また、低所得世帯を対象とした給付型奨学金制度も充実してきている。
民間の奨学金や教育ローンも選択肢の一つだ。民間の奨学金には返済不要の給付型と卒業後に返済が必要な貸与型があり、教育ローンは計画的な借入と返済で教育費をサポートする仕組みとなっている。これらの制度を適切に活用することで、教育費の負担を大きく軽減できる可能性がある。

専門家のワンポイントアドバイス:
高校選びは費用だけでなく、教育内容と子どもの適性を重視しましょう。支援制度を積極的に活用し、家計の負担を軽減する工夫が大切です。
公立と私立で3年間に162万円の差!学校種別の詳細費用や教育費負担を軽減する方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
大学の費用:国公立と私立で1000万円超の差!学部系統と生活形態で変わる実態
大学教育にかかる費用は、多くの家庭にとって最も大きな教育投資となる。しかし、実際にどのくらいの費用がかかるのか、具体的な数字を把握している家庭は少ない。大学の種類や学部、さらには生活形態によって費用は大きく変動するため、早期からの計画的な準備が不可欠である。

私立大学と国公立大学の学費差は驚愕の4倍以上
大学の学費は、国公立と私立で大きな開きがある。文部科学省の調査によると、2021年度における私立大学の初年度学生納付金の平均額は総計で1,482,964円となっている。一方、国立大学の標準的な学費は817,800円、公立大学は927,668円である。私立大学の授業料は国立大学の約1.7倍、入学料などを含めた初年度納付金では約1.8倍もの差がある。
さらに学部系統によっても学費には大きな差がある。私立大学の医歯系学部では年間約489万円と突出して高額であり、理科系学部(約157万円)も文科系学部(約119万円)より約40万円高くなっている。この差は実験設備などの維持費が反映されているためだが、家計への影響は無視できない規模となる。
大学4年間(医学部6年間)の総費用に驚きの格差
大学にかかる費用を4年間(医学部は6年間)の総額で見ると、さらに大きな差が明らかになる。私立文科系大学で約402万円、私立理科系大学で約553万円、国立大学で約243万円となる。私立大学の医歯系学部に至っては6年間で約2,806万円に達し、国立大学との差は約2,500万円以上という驚異的な金額になる。
日本政策金融公庫の調査では、高校入学から大学卒業までにかける子供1人当たりの教育費用は942.5万円となっており、大学4年間の費用は680.7万円と、全体の約72%を占めている。特に私立大学(理系)の場合、4年間の費用は1,083.4万円と国公立大学の743.0万円を大きく上回る。この差は家計に大きな影響を与え、多くの家庭が奨学金や教育ローンなどの支援を必要とする状況となっている。
自宅外通学では4年間で約420万円の追加費用が発生
大学生の生活形態によっても、必要な費用は大きく変わる。日本政策金融公庫の調査によると、自宅通学と自宅外通学では、生活費に大きな差が出る。自宅外通学の場合、仕送り額は年間平均95.8万円(月額約8万円)であり、4年間では約383万円にも達する。
さらに自宅外通学を始めるための初期費用(アパートの敷金や家財道具の購入費など)は、入学者1人当たり平均38.7万円となっている。これらを合わせると、自宅外通学による追加費用は4年間で約420万円に達する計算になる。この額は多くの家庭にとって大きな負担となり、進学先の選択や資金計画に大きな影響を与える要因となっている。

専門家のワンポイントアドバイス:
大学費用は教育費全体の最大の山です。子どもが小学生のうちから、毎月一定額を積立てる習慣をつけることで、将来の大きな負担を分散させましょう。
国公立と私立で4年間に約160万円の差!自宅外通学なら420万円の追加費用も。大学種別の費用比較や家計負担の軽減方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
短大の費用:2年間でも侮れない教育費!進路の選択肢として考える価値
短期大学(短大)は、2年間という比較的短期間で専門教育を受けられる高等教育機関である。4年制大学と比較してコストパフォーマンスが高いと考える人も多いが、実際の費用はどの程度なのか、またどのような特徴があるのかを理解することが重要である。

初年度学費の内訳は平均約113万円
短期大学の初年度にかかる主な費用は、授業料、入学料、施設設備費の3つである。文部科学省の調査によると、私立短期大学の平均額は授業料が約72万円、入学料が約24万円、施設設備費が約17万円となっている。これらを合計すると、初年度の学費は平均して約113万円となり、決して安くない金額であることがわかる。
学科によっても費用は大きく異なる。人文系が約111万円、家政系が約113万円、教育・保育系が約110万円と比較的近い金額である一方、芸術系は約141万円と突出して高額となっている。これは専門的な設備や材料が必要となるためと考えられる。この差額は進路選択において重要な判断要素となるだろう。
2年間の総費用は約231万円に達する
短期大学の2年間にかかる費用を計算すると、基本的な学費(授業料、入学料、施設設備費)だけでも約202万円に達する。さらに実験実習料やその他の費用を含めると、2年間の総額は約231万円となる。 この金額は学校や学科によって異なるが、一般的な目安として覚えておきたい。
授業料の推移を見ると、過去5年間で少しずつ上昇している傾向がある。平成29年度の約70万円から令和3年度の約72万円まで、約2万3千円増加している。一方で入学料と施設設備費は若干減少傾向にあるものの、全体としては上昇傾向にあることに注意が必要である。
高い就職率と資格取得の効率性
短期大学の特徴は、就職率の高さと効率的な資格取得にある。特に保育士、栄養士、介護福祉士など、特定の職業に直結する資格が取得できる学科では、専門性の高い職業に就きやすいという利点がある。2年間という短期間で専門知識と実践的なスキルを習得できるため、費用対効果が高いと言える。
また、編入学制度を利用して4年制大学へ進学する道も開かれており、最初の2年間を短大で学び、その後に4年制大学に編入するという選択肢もある。これにより、4年制大学に直接進学するよりも総費用を抑えられる可能性もある。

専門家のワンポイントアドバイス:
短大は費用面だけでなく、専門性や就職率も考慮して選びましょう。特に資格取得を目指す場合、就職実績や資格取得率の高い学校を選ぶことが重要です。
2年間でも231万円!学科別の費用比較や資格取得のメリットについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ:子育て世代必見!教育費用の全容と公私立格差
子どもの教育にかかる費用は、家計に大きな影響を与える重要な要素である。保育園・幼稚園から大学まで、各教育段階において公立と私立の間には大きな費用格差が存在する。保育園では地域や年齢によって最大17万円の差があり、幼稚園では公立と私立で1.9倍、小学校では4.7倍、中学校では2.7倍、高校では2倍、大学では国公立と私立で4倍以上の費用差が生じている。
特に驚くべきは私立医学部の6年間総額で約2,806万円に達する点である。短期大学でも2年間で約231万円と侮れない費用がかかる。教育費は子どもの年齢が上がるにつれて増加し、特に受験期には大幅に膨らむ傾向にある。世帯年収によっても教育投資額には大きな差があり、高所得世帯ほど学習塾などの学校外活動に多額の費用をかける傾向が顕著である。
教育費の計画においては、これらの費用差を正確に把握し、子どもの適性や家庭の教育方針、経済状況を総合的に考慮した上で、早期から準備を進めることが重要である。
- Q保育園と幼稚園、小学校の準備としてどちらが費用面で優れていますか?
- A
費用面では保育園が優位です。3〜5歳児はほぼ全世帯で無償化されていますし、保育園の年間費用は諸経費を含めても幼稚園より低い傾向にあります。一方、教育内容を重視するなら幼稚園の方が小学校への準備が充実している場合が多いです。
- Q中学校から私立に通わせると高校・大学まで含めて総額いくらかかりますか?
- A
私立中学校3年間(約430万円)、私立高校3年間(約316万円)、私立大学4年間(文系約402万円、理系約553万円)の合計で、約1,150〜1,300万円程度になります。医学部の場合は中高大で約3,550万円にもなります。
- Q世帯年収600万円の家庭で、子ども2人を私立大学に通わせることは可能ですか?
- A
計画的な貯蓄と奨学金の活用で可能です。私立大学4年間の費用は約400〜550万円で、2人なら800〜1,100万円必要です。子ども1人につき月3〜4万円を15年間積み立てれば達成できますが、高等教育の修学支援新制度や奨学金も検討しましょう。