【北海道】家族構成別データからわかる!家計支出の特徴

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  • 子育てにかかる支出の目安を知りたい人
  • 三世代同居を検討している人
  • 執筆者・監修者:十河 賢
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  • 宅建士(未登録)・住宅ローンアドバイザー
  • SEO検定1級・エクセルVBAエキスパート
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家計のやりくりに悩む方は多いのではないだろうか。とくに世帯人数が変化したときは、支出の内訳も大きく変わってくる。そこで北海道の家族構成別の収支データから、世帯タイプごとの特徴を解説する。

このデータを参考にすることで、自身の家計の現状を理解し、より効果的な家計管理につなげることができるだろう。

子どものいない世帯の家計支出の特徴

単身世帯、夫婦のみの世帯、親と同居する世帯では、それぞれ特徴的な支出傾向がみられる。まずは基本的な支出から、各世帯の特徴を詳しくみていこう。

総務省「全国家計構造調査(2019年)」:北海道の家族構成別 家計収支(1世帯当たり1か月・勤労者世帯)
項目夫婦のみ単身世帯夫婦とその親
消費支出287,346159,092391,673
食料66,786
(23.2%)
37,524
(23.6%)
90,117
(23.0%)
住居21,266
(7.4%)
25,836
(16.2%)
7,416
(1.9%)
光熱・水道20,020
(7.0%)
10,624
(6.7%)
32,651
(8.3%)
家具・家事用品9,166
(3.2%)
3,980
(2.5%)
10,629
(2.7%)
被服及び履物11,997
(4.2%)
5,366
(3.4%)
16,885
(4.3%)
保健医療13,311
(4.6%)
5,007
(3.1%)
14,554
(3.7%)
交通・通信69,698
(24.3%)
25,305
(15.9%)
56,281
(14.4%)
教育68
(0.0%)
教養娯楽24,745
(8.6%)
19,419
(12.2%)
35,586
(9.1%)
その他の消費支出50,358
(17.5%)
25,963
(16.3%)
127,554
(32.6%)
非消費支出75,41347,593108,873
[持ち家(現住居)の帰属家賃]41,14014,02857,471
勤め先収入367,818245,433514,348
可処分所得363,956215,276510,687

基本生活費からみる特徴

食費、住居費、光熱水道費の割合をみると、世帯構成による特徴が顕著にあらわれている。単身世帯は住居費が消費支出の16.2%を占めており、ほかの世帯と比べて大きな負担となっている。食費については、世帯人数が多いほど総額は増えるものの、消費支出に占める割合は23%前後でほぼ一定となっている。

CFP歴10年超
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専門家のワンポイントアドバイス

三世代同居は、水道・光熱費の総額は増えますが、一人当たりの負担は軽くなります。

日常生活費の使い方

交通・通信費や教養娯楽費などの日常生活費は、世帯構成によって大きく異なっている。夫婦のみの世帯では交通・通信費が消費支出の24.3%を占めており、支出項目の中で最も高い割合となっている。一方で、親と同居している世帯では14.4%と低く、世帯人数が増えることで一人あたりの負担は軽減されている。

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交通費は世帯でまとめて支払うサービスの利用で節約できます。

効率的な支出のポイント

光熱水道費と家具・家事用品費に注目すると、世帯人数による効率化の効果がわかる。夫婦とその親の世帯では、光熱水道費は32,651円と最も高額だが、消費支出に占める割合は8.3%にとどまっている。これは、複数人で生活することによる固定費の分散効果を示している。家具・家事用品についても同様の傾向がみられ、共有による効率化が進んでいることがわかる。

子育て世帯の家計支出の実態

子どもの人数や世帯構成の違いによって、支出の内訳は大きく変化する。データから特徴的な傾向を読み解いていこう。

総務省「全国家計構造調査(2019年)」:北海道の家族構成別 家計収支(1世帯当たり1か月・勤労者世帯)
項目子1人子2人子3人以上片親と子夫婦と子と親
消費支出284,722277,674271,918227,223196,736
食料70,125
(24.6%)
72,460
(26.1%)
77,646
(28.6%)
49,329
(21.7%)
71,434
(36.3%)
住居18,441
(6.5%)
14,035
(5.1%)
9,780
(3.6%)
37,136
(16.3%)
1,332
(0.7%)
光熱・水道22,613
(7.9%)
23,191
(8.4%)
26,068
(9.6%)
20,786
(9.1%)
31,543
(16.0%)
家具・家事用品10,233
(3.6%)
9,711
(3.5%)
7,791
(2.9%)
7,441
(3.3%)
10,274
(5.2%)
被服及び履物11,672
(4.1%)
14,340
(5.2%)
17,678
(6.5%)
10,814
(4.8%)
5,249
(2.7%)
保健医療16,968
(6.0%)
10,720
(3.9%)
7,665
(2.8%)
10,063
(4.4%)
8,007
(4.1%)
交通・通信44,021
(15.5%)
45,376
(16.3%)
47,858
(17.6%)
30,708
(13.5%)
27,983
(14.2%)
教育12,103
(4.3%)
13,162
(4.7%)
18,222
(6.7%)
8,700
(3.8%)
4,716
(2.4%)
教養娯楽21,509
(7.6%)
33,482
(12.1%)
23,431
(8.6%)
24,668
(10.9%)
13,004
(6.6%)
その他の消費支出57,038
(20.0%)
41,197
(14.8%)
35,779
(13.2%)
27,578
(12.1%)
23,192
(11.8%)
非消費支出91,45884,08974,54040,58368,322
[持ち家(現住居)の帰属家賃]45,18348,48449,99525,76868,483
勤め先収入455,273477,888433,073240,358472,720
可処分所得412,173432,094411,800270,552533,317

子育てにかかる基本的な支出

食費と光熱水道費は、子どもの人数が増えるほど金額が上昇する傾向にある。子どもが3人以上いる世帯では、食費は消費支出の28.6%を占めており、基本生活費の中でもっとも大きな支出項目となっている。また、光熱水道費も子どもの人数に応じて増加し、3人以上の世帯では26,068円と、子ども1人世帯と比べて約15%高くなっている。

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子どもの人数が増えても、工夫次第で一人当たりの支出を抑えることができます。

教育費と日常生活費の特徴

教育費は子どもの人数による影響が顕著にあらわれている。子どもが3人以上の世帯では教育費が18,222円と最も高く、消費支出の6.7%を占めている。子ども1人世帯の4.3%と比べると、割合で見ても1.5倍以上の負担となっている。一方で、教養娯楽費は子ども2人世帯で33,482円と最も高くなっており、家族での余暇活動が活発になっていることがうかがえる。

家計改善に向けた分析

住居費と光熱水道費の関係に注目すると、効率的な支出のヒントが見えてくる。夫婦と子と親の世帯では、住居費は1,332円と低い一方で、光熱水道費は31,543円と最も高額になっている。これは三世代同居による住居費の節約効果を示している。また、被服費は子どもの人数が増えるほど上昇する傾向にあり、3人以上の世帯では17,678円と、消費支出の6.5%を占めている。

まとめ:家族構成別の支出傾向から学ぶポイント

北海道の家族構成別の支出データからは、世帯構成による家計支出の特徴が明確にあらわれている。単身世帯では住居費の負担が大きく、子育て世帯では食費と教育費の割合が高くなる傾向にある。一方で、三世代同居など世帯人数が多い家庭では、光熱水道費や家具・家事用品費などで一人あたりの負担が軽減されている。

また消費支出の総額は、子どもの人数が増えるほど減少する傾向にある。これはより効率的な支出を心がけている結果とみることができる。たとえば、子ども3人以上の世帯では消費支出に占める食費の割合は28.6%と高くなるものの、住居費は3.6%にとどまっており、支出のバランスを考慮した家計管理が行われていることがわかる。

このように、家族構成によって支出の内訳は大きく異なるため、自身の世帯構成に応じた家計管理が重要となってくる。各費目の金額だけでなく、消費支出に占める割合も意識しながら、バランスの取れた支出計画を立てることが望ましい。

Q
単身世帯と夫婦世帯で、支出の割合が最も違うのはどの費目ですか?
A

住居費です。単身世帯は16.2%、夫婦世帯は7.4%と大きな差があります。

Q
子育て世帯の教育費は、子どもが何人の時に最も高くなりますか?
A

3人以上の世帯で18,222円(6.7%)と最も高くなっています。

Q
三世代同居の特徴的な支出は何ですか?
A

住居費が1,332円と極めて低い一方、光熱水道費は31,543円と高額です。

執筆者・監修者
十河 賢

◇経歴10年以上のウェブライター&ファイナンシャルプランナー
◇CFP保有者・SEO検定1級・宅建士・住宅ローンアドバイザー

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