【明治安田生命の学資保険】FPが解説!ランキングだけではわからない「つみたて学資」の魅力・活用方法と注意点

明治安田生命の学資保険に関する情報を示すイラスト 教育費
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子育て世代のみなさんは、教育費の準備に頭を悩ませているのではないだろうか。学資保険は教育資金確保の一つの方法だが、選択肢が多く迷うことも多い。明治安田生命の学資保険「つみたて学資」は、柔軟な設計と高い返戻率が特徴的な商品である。

この記事では、元保険募集人のFPが、その特徴や活用方法、注意点を詳しく解説する。ランキングだけでは見えてこない魅力を知り、自分の家計にあった学資保険選びの参考にしてほしい。

「つみたて学資」の基本情報と特徴

明治安田生命の「つみたて学資」は、子どもの成長に合わせて柔軟に設計できる商品である。受取方法や払込期間などの基本情報を押さえたうえで、ほかの特徴も確認していこう。

受取方法・払込期間・保険金額

「つみたて学資」の受取方法は、18歳、19歳、20歳、21歳の4回に分けて受け取ることができる。各年齢で満期保険金額の100%を受け取れるため、大学入学時から卒業までの費用をカバーしやすい設計となっている。

保険料払込期間は、10歳または15歳までの2つの選択肢がある。家庭の経済状況に応じて選ぶことができるため、無理のない範囲で教育資金を準備できる。

項目内容
受取方法18歳、19歳、20歳、21歳(各100%)
保険料払込期間10歳または15歳
CFP歴10年超
CFP歴10年超

専門家のワンポイントアドバイス
学資保険の受取方法や払込期間は、お子さまの成長に合わせて選択することが大切です。ご家庭の状況に応じて、最適なプランを検討しましょう。

その他の特徴

「つみたて学資」は、教育資金を請求しない限り、利息を付けて積み立てられる特徴がある。また、満期保険金は5年以下であればすえ置きが可能である。これにより、子どもの教育ニーズに合わせて柔軟な資金活用ができる。

明治安田生命「つみたて学資」の魅力とメリット

明治安田生命「つみたて学資」の魅力は、単に教育資金を準備するだけでなく、家庭の状況に応じて活用できる点にある。ここでは、主な魅力とメリットについて詳しくみていこう。

柔軟な設計と活用方法

明治安田生命「つみたて学資」の大きな魅力は、受取方法や払込期間を自由に組み合わせられる点にある。子どもの成長段階に合わせて細かく資金を受け取れるため、教育費用の計画が立てやすい。

18歳での受取りは大学入学金として、19歳、20歳、21歳の受取りは、大学在学中の学費や生活費として使用することができる。このように、実際の教育費用の支払いスケジュールに合わせた資金計画が可能となる。

高額割引と前納割引

明治安田生命「つみたて学資」には、他社と比較した場合の強みがある。一つは高額割引制度で、基準保険金額が70万円以上の場合に適用される点である。基準保険金額10万円あたり30円の割引が受けられるため、大きな教育資金を準備する場合に有利である。

また、複数ヶ月分の保険料をまとめて支払う前納や一括払いを利用することで、保険料の割引を受けられる。これらの割引を組み合わせることで、返戻率を高める方法が複数あり、効率的な資金運用が可能となる。

保険金のすえ置き制度

明治安田生命「つみたて学資」では、教育資金を請求しない限り、利息を付けて積み立てられる特徴がある。また、満期保険金は5年以下であればすえ置きが可能である。

この制度を活用することで、教育資金や満期保険金を即座に使わず、新生活費用や留学費用、大学院費用などに充当することができる。子どもの将来の夢や目標に合わせて、柔軟な資金活用が可能となるのである。

明治安田生命「つみたて学資」の活用方法

明治安田生命「つみたて学資」は、その柔軟性からさまざまな活用方法が考えられる。ここでは、具体的な活用例を紹介する。

返戻率を最大化する契約方法

明治安田生命「つみたて学資」を最大限活用するためには、返戻率を高める工夫が重要である。無理のない範囲で、返戻率を最大限高められる契約方法を探すことが賢明である。

たとえば、高額割引を受けられる基準保険金額70万円以上の契約を検討するとよい。また、可能な範囲で前納や一括払いを利用し、保険料割引を受けることで、より効率的な資金運用が可能となる。

ただし、これらの方法は家計の状況に応じて慎重に検討する必要がある。無理な契約は長期的には逆効果となる可能性もあるため、ファイナンシャルプランナーや保険の専門家に相談するのも一案である。

CFP歴10年超
CFP歴10年超

専門家のワンポイントアドバイス
高額割引や前納割引を活用すると、返戻率を高められる可能性があります。ただし、無理のない範囲で検討することが重要です。

教育資金の柔軟な活用

明治安田生命「つみたて学資」の特徴を生かし、教育資金を柔軟に活用することができる。資金に余裕がある場合、教育資金や満期保険金を即座に使わず、将来の目的に向けて活用することも可能である。

たとえば、大学卒業後の新生活費用や、海外留学の費用、さらには大学院進学の資金として充当することができる。子どもの夢や目標に合わせて、長期的な視点で教育資金を活用することが可能となる。

このような柔軟な資金活用は、子どもの将来の可能性を広げることにつながる。ただし、具体的な活用方法は家庭の状況や子どもの希望によって異なるため、定期的に家族で話し合いながら計画を立てていくことが大切である。

契約年齢と払込期間の選択

明治安田生命「つみたて学資」は、契約年齢と払込期間の組み合わせによって、さまざまな設計が可能である。子どもの年齢が低いうちに契約すれば、月々の保険料負担を抑えることができる。一方、子どもの年齢が高くなってからの契約では、払込期間は短くなるが、月々の保険料は高くなる傾向にある。

家計の状況や将来の収入見込みを考慮しながら、最適な契約年齢と払込期間を選択することが重要である。例えば、将来的に収入増が見込める場合は、当初は保険料負担を抑え、後に増額するという方法も検討できる。

明治安田生命「つみたて学資」の注意点

明治安田生命「つみたて学資」を検討する際には、いくつかの注意点がある。ここでは、契約時の確認事項や運用時の注意点について解説する。

受取時期の確認

明治安田生命「つみたて学資」の受取時期は、18歳、19歳、20歳、21歳と設定されているが、実際の受取時期は子どもの誕生日や契約月によって変わる。子どもの誕生日と契約月の関係によっては、高校3年生の夏に必要な初年度納入金の支払い時期に間に合わない可能性があるため、注意が必要である。

契約時には、受取時期を十分に確認し、実際の教育費用の支払いスケジュールと照らし合わせて検討することが重要である。必要に応じて、他の貯蓄手段と組み合わせるなど、柔軟な資金計画を立てることも検討すべきである。

CFP歴10年超
CFP歴10年超

専門家のワンポイントアドバイス
受取時期と実際の教育費用の支払いスケジュールが合わない可能性があります。契約前に十分な確認を行い、必要に応じて他の貯蓄手段との併用も検討しましょう。

税金の取り扱い

学資保険から受け取る保険金や給付金には、税金がかかる場合がある。明治安田生命「つみたて学資」の場合、教育資金と満期保険金があるが、いずれも雑所得として所得税の課税対象となる。

また、契約者と受取人が異なる場合、贈与税の対象となる可能性もある。税制は変更される可能性もあるため、契約時だけでなく、受取時にも最新の情報を確認することが大切である。必要に応じて、税理士や専門家に相談することも検討するとよい。

解約時のデメリット

学資保険は長期の契約であるため、中途解約した場合にデメリットが生じる可能性がある。特に契約初期の段階で解約すると、解約返戻金が払込保険料を下回ることが多い。

また、解約返戻金は一時所得として課税対象となる可能性がある。そのため、契約前に家計の長期的な見通しを立て、無理のない範囲で契約することが重要である。不測の事態に備えて、他の貯蓄手段と併用するなど、総合的な資産計画を立てることが賢明である。

明治安田生命の苦情件数と主な内容

保険商品を選ぶ際は、その会社の顧客対応や苦情処理の状況も重要な判断材料となる。ここでは、明治安田生命の苦情件数とおもな内容について解説する。

苦情の傾向と対応

明治安田生命に寄せられた2023年度の苦情について、関連する項目を見てみよう。保険会社に直接寄せられた苦情の総件数は33,784件である。ただし、この情報は学資保険だけでなく、明治安田生命が取り扱うすべての保険が対象である。

項目件数総苦情件数に占める割合
不適切な募集行為236件0.70%
説明不十分513件1.52%
解約手続2,862件8.47%
アフターサービス関係3,276件9.69%
満期保険金・年金等1,266件3.75%

アフターサービス関係の苦情が比較的多いことが分かる。 これは、契約後のサポートや情報提供に関する顧客の要望が高いことを示している可能性がある。

一方で、不適切な募集行為や説明不十分に関する苦情は、総苦情件数に占める割合が低く、契約時の説明が比較的適切に行われていることがうかがえる。

支払い漏れの状況

明治安田生命の公式ウェブサイトによると、2023年度の支払い漏れは79件、金額にして800万円であった。支払い漏れは顧客に不利益をもたらす可能性があるため、保険会社の対応や改善策に注目する必要がある。

契約を検討する際は、これらの苦情情報を参考にしつつ、個別の契約内容や自身のニーズに合わせて判断することが重要である。また、不明な点があれば、積極的に保険会社や代理店に問い合わせ、十分な説明を受けることが賢明である。

まとめ:自身の条件で判断し、相談を活用しよう

明治安田生命の学資保険「つみたて学資」は、子どもの成長に合わせて柔軟に設計できる商品である。18歳から21歳までの4回に分けて受け取れる点や、高額割引、前納割引などを活用して返戻率を高められる点が大きな魅力となっている。

一方で、受取時期と実際の教育費用の支払いスケジュールが合わない可能性や、税金の取り扱いなど、注意すべき点もある。契約を検討する際は、自身の家庭状況や将来の見通しを十分に検討し、不明な点がある場合は必ず明治安田生命に直接問い合わせ、詳細な説明を受けてから加入することが大切である。

学資保険は長期の契約となるため、家庭の状況変化も考慮に入れて、無理のない範囲で検討することが重要である。ネットの情報を参考にしつつ、直接相談することで、より安心して選択することができるだろう。ただし、対面相談で営業されたり、ほかの商品を勧められたりするのが好きではない人は、ネット完結の保険のほうがよい場合もある。

最後に、サイトに掲載されている返戻率にとらわれすぎず、自身の条件でシミュレーションして判断することが大切である。「つみたて学資」の特徴を理解し、家庭の教育プランや子どもの将来の夢に合わせて、最適な設計を行うことで、子育て世代の教育費準備の悩みを解決する一助となるだろう。

Q
「つみたて学資」の加入可能年齢は何歳までですか?
A

「つみたて学資」の加入可能年齢については、明治安田生命の公式サイトや担当者に直接お問い合わせください。子どもの年齢や契約者の年齢によって条件が異なる場合があります。

Q
保険料の払込期間はどのように選べますか?
A

「つみたて学資」の保険料払込期間は、10歳または15歳までの2つの選択肢があります。ご家庭の経済状況に応じて選ぶことができます。

Q
学資一時金の受取方法を変更することはできますか?
A

「つみたて学資」では、教育資金を請求しない限り、利息を付けて積み立てられる特徴があります。また、満期保険金は5年以下であればすえ置きが可能です。具体的な変更方法については、明治安田生命の担当者にお問い合わせください。

執筆者・監修者
十河 賢

◇経歴10年以上のウェブライター&ファイナンシャルプランナー
・CFP保有者・SEO検定1級・宅建士・住宅ローンアドバイザー
◇ウェブライティング講座を開講中

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