都心の築35年のマンション(3,500万円)の購入を検討しています。年収は共働きで750万円、頭金は1,000万円用意できます。物件自体は大規模修繕が完了しており、管理状態も良好とのことですが、築年数を考えると不安があります。両親からは「将来の資産価値が心配」と反対されています。修繕積立金は月3万円で、5年後に値上げが予定されているそうです。10年程度は住む予定ですが、その後の売却も考えています。
築年数だけで判断するのではなく、管理状態や立地の良さを重視する視点は正しいですね。大規模修繕が完了していることは大きなメリットです。月3万円の修繕積立金は適正な水準で、値上げの計画があることも管理組合の健全性を示しています。10年程度の居住を考えれば、新築にこだわる必要はないかもしれません。具体的なポイントを見ていきましょう。
詳細説明
築古マンションの購入は、適切な判断基準を持って検討することで、快適な住まいと将来の資産価値の両立が可能です。特に大規模修繕が完了している物件は、当面の大きな出費を避けられる利点があります。
背景
都心部では新築マンションの価格高騰が続いており、同じ予算でより広い住空間を確保するには、築古物件の検討が現実的な選択となっています。管理の行き届いた築古マンションは、実際の居住価値が高く、適切な価格で購入できれば優良な選択肢となり得ます。
具体的なアドバイス
以下のポイントから、購入の判断を検討しましょう:
- 物件自体の健全性評価:大規模修繕履歴、管理組合の運営状況、修繕積立金の水準を確認
- 資金計画の検証:住宅ローン返済額(約85,000円)と修繕積立金(30,000円)の合計が手取り収入の25%以下になることを確認
- 将来の修繕費用の見積もり:5年後の修繕積立金値上げを考慮した家計シミュレーションの実施
詳細な解説
築35年という年数は、決してデメリットだけではありません。むしろ、修繕履歴が明確で、管理状態の良好な物件は、今後10年程度の居住を考える上で十分な選択肢となります。月3万円の修繕積立金は適正な水準で、将来の値上げが計画されていることは、管理組合が長期的な維持管理を適切に検討している証といえます。
注意点や考慮事項
購入検討時には以下の点に注意が必要です:
- 直近の大規模修繕工事の内容と範囲を確認する
- 管理組合の総会議事録で修繕計画や管理状態をチェックする
- 空室率や賃貸率から将来の管理状態の変化を予測する
- 修繕積立金の値上げ幅を具体的に確認し、家計への影響を試算する
まとめ
ご提示の物件は、頭金1,000万円と共働き収入で十分に購入可能な範囲です。大規模修繕が完了し、管理状態が良好である点は大きな利点です。10年程度の居住予定であれば、立地の良さと広さを重視した選択として合理的といえます。ただし、購入前には修繕履歴や管理組合の運営状況を詳細に確認し、将来の修繕積立金値上げも考慮した資金計画を立てることをお勧めします。
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