本記事には広告・PRが含まれています

【年収800万円】達成難易度は?職業ごとの年齢(全データ公開):業種108から徹底調査

年収800万円の業種別・年齢別到達難易度を表す可愛い猫のイラスト付きアイキャッチ画像 ライフプラン
© wordweaverpro.com, Canvaで作成
この記事は約7分で読めます。

年収800万円は、キャリアの転換点となる重要な目標である。しかし、全108業種のうち800万円到達が可能なのは12業種に限られており、業種や性別によって到達できる年齢も大きく異なる。厚生労働省の最新データを分析することで、各業界における年収到達の可能性や時期が明確になり、より効果的なキャリア戦略を立てることができる。

この記事では、業種ごとの詳細なデータ分析から、あなたの年齢や状況に応じた年収800万円到達への道筋を具体的に示していく。

スポンサーリンク
執筆者・監修者
十河 賢

○ ファイナンシャルプランナー
○ CFP保有者
○ 宅建士(未登録)
○ 証券外務員二種 など
○ 保険募集人の経験あり

十河 賢をフォローする

年収800万円到達は難しい?職業ごとの年齢範囲

厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとに「きまって支給する現金給与額×12ヶ月」+「年間賞与その他特別給与額」の合計額で、800万円以上となる職種別の年齢範囲をまとめた。業種は108に分類されているが、年収800万円に到達したのは12業種である。

ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー

専門家のワンポイントアドバイス
年収800万円という水準では、単なる昇給だけでなく、管理職としての適性や専門性の証明が求められます。資格取得や専門スキルの向上を計画的に進めることをお勧めします。

職種年齢範囲
化学工業50-59歳
石油製品・石炭製品製造業35-59歳
電気業40-59歳
ガス業35-59歳
情報サービス業45-59歳
インターネット附随サービス業55-59歳
映像・音声・文字情報制作業40-59歳
航空運輸業40-64歳
各種商品卸売業30-59歳
金融商品取引業,商品先物取引業35-59歳
学術・開発研究機関40-59歳
専門サービス業45-64歳

特徴的なのは、以下の3つの業種グループである。

若手での到達が可能な業種

各種商品卸売業と金融商品取引業では、30代前半から年収800万円の到達が可能である。総合商社などでは、グローバルな取引経験と高度な専門知識を持つ人材への評価が高く、早期からの高待遇が特徴となっている。

インフラ・公共系の業種

電気業やガス業は35-40代での到達が多く、安定した昇給カーブを持つ。これらの業界は、専門性と経験の蓄積が重視され、40代以降も安定した収入が期待できる。

専門性の高い業種

学術・開発研究機関や専門サービス業では、40代後半以降での到達となる。高度な専門知識や研究実績が評価され、年齢とともに収入が上昇する傾向にある。

スポンサーリンク

性別:年収800万円を達成できる職種ごとの年齢範囲

前章で紹介したデータをもとに、ここでは男性・女性に分けて確認する。この年収水準では男女で大きな違いが見られ、特に女性の到達可能な職種が極めて限定的である点が特徴的だ。業界選択やキャリアプランニングの参考として、気になる業種を確認していただきたい。

ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー

専門家のワンポイントアドバイス
年収800万円以上の職種では、基本給よりも成果報酬の比重が大きくなる傾向があります。自身の実力や市場価値を客観的に評価し、適切なリスクテイクを心がけましょう。

男性:年収800万円を達成できる職種ごとの年齢範囲

男性に絞ってみると、業種108のうち年収800万円以上を達成できる業種は、12業種となる。「航空運輸業」「金融商品取引業」では35歳から年収800万円を獲得できる可能性がある。金融系を中心に、比較的早期からの到達が可能な職種が見られるのが特徴である。

職種年齢範囲
化学工業45-59歳
電気業50-59歳
放送業50-59歳
航空運輸業35-59歳
各種商品卸売業45-59歳
銀行業40-54歳
貸金業,クレジットカード業等非預金信用機関45-54歳
金融商品取引業,商品先物取引業35-59歳
保険業45-59歳
学術・開発研究機関45-59歳
広告業45-59歳
医療業50-70歳以上

特に公共インフラ系(電気、放送)と金融系(銀行、証券)では、40代での到達が多く見られる。これらの業界は、専門性の高さやマネジメント能力が評価され、比較的早期からの昇進・昇給が期待できる。一方で、医療業では50代以降での到達となる傾向が強く、経験の積み重ねが重視されている。

女性:年収800万円を達成できる職種ごとの年齢範囲

一方、女性の場合、全108業種のうち、年収800万円を達成できるのは、わずか2業種のみとなる。「各種商品卸売業」「金融商品取引業,商品先物取引業」の2業種のみが45歳以降で800万円以上に到達可能であり、他の業種では到達が極めて困難な状況となっている。

職種年齢範囲
各種商品卸売業45-59歳
金融商品取引業,商品先物取引業45-59歳

特に注目すべきは、各種商品卸売業と金融商品取引業では、45歳以降に800万円以上の収入が得られる点である。これは、専門性と経験が重視され、管理職相当の役職への登用と連動している傾向が見られる。しかし、他業種と比較して到達可能年齢が遅く、また到達可能な職種も極めて限定的である点が課題となっている。

スポンサーリンク

年収800万円到達に向けたキャリアの考え方

転職やキャリアアップを考える際、業界ごとの年収到達時期の特徴を理解しておくことは重要だ。800万円という年収水準では、業種による違いが顕著になり、また従来の雇用形態にとらわれない選択肢も視野に入れるべき段階である。以下、データから見えるポイントを解説する。

ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー

専門家のワンポイントアドバイス
独立・起業を検討する際は、最低でも1年分の生活費を貯蓄しておくことをお勧めします。特に、取引先の開拓や事業の軌道に乗るまでの期間を考慮する必要があります。

企業内でのキャリアパス

各種商品卸売業と金融商品取引業は、経験とパフォーマンスにより年収が大きく上昇する傾向にある。特に、これらの業界は30代前半から800万円以上の収入が得られる可能性がある。ただし、グローバルな取引知識や市場分析力など、高度な専門性が求められることを理解しておく必要がある。

また、商社などでは年収は高いものの、時差のある海外取引対応や、巨額取引の責任、頻繁な海外出張など、業務負荷も相応に高くなる点も考慮が必要である。

安定性重視の専門職路線

公共インフラ系(電気、放送)や金融系(銀行、証券)は、40代での800万円到達が可能で、かつ安定性が高い。これらの業界は、専門性と経験を重視する傾向が強く、若手からの人材育成に力を入れている。また、医療業や学術研究機関では、技術や知識の蓄積により、着実な収入増加が期待できる。

独立・起業という選択肢

年収800万円という水準では、従来の雇用形態から独立を選択するケースも増えてくる。主なパターンとして以下が挙げられる。

  1. 個人事業主としての独立
    • ITフリーランス(SE、プログラマー、デザイナー)
    • 専門コンサルタント
    • 士業(税理士、社労士、行政書士) これらは、専門性を活かした高単価案件の獲得が可能である。
  2. 会社経営
    • サービス業(IT、人材、コンサルティング)
    • 小売・フランチャイズ
    • 製造・開発 比較的少ない初期投資から始められる業態から、専門性を活かした事業展開まで、選択肢は幅広い。

特に、企業での経験やスキルを活かした独立は、収入上限に制約が少なく、自身の裁量で働き方を決定できる利点がある。

性別を踏まえた戦略

女性の場合、企業内での800万円到達可能な業種は2業種と極めて限定的である。この現状を踏まえると、専門性を活かした独立や起業という選択肢も、積極的に検討に値する。特に、仕事と生活の両立という観点からも、自身での裁量が利く働き方は魅力的な選択肢となりうる。

まとめ:キャリアに応じた年収800万円到達の可能性

厚生労働省の調査によると、全108業種のうち、800万円到達可能な業種は12にとどまる。男女別でみると、男性は12業種、女性は2業種と大きな差が存在する。早期到達の可能性が高いのは各種商品卸売業と金融商品取引業で、これらは長期的な収入維持も期待できる。また、40代での到達が可能な公共インフラ系や金融系は、安定性が高く、計画的なキャリア形成が可能な業界といえる。

年収800万円到達を目指す場合、業界特性を理解した上で、専門性の構築と長期的なキャリアプランを立てることが重要だ。特に転職を考える際は、現時点の年収だけでなく、年齢に応じた到達可能性や、その業界での将来性も考慮に入れるべきである。

Q
個人事業主として独立する際、最低限必要な資金はどれくらいですか?
A

業種にもよりますが、一般的には最低でも半年から1年分の生活費(固定費を含む)が必要です。例えば、月の必要経費が50万円の場合、300万円から600万円程度の資金を準備することをお勧めします。

Q
年収800万円に到達している人の平均年齢は何歳くらいですか?
A

厚生労働省の統計によると、業種により大きく異なりますが、40代後半から50代前半が最も多い年齢層となっています。ただし、商社や金融業界では30代後半での到達も可能です。

Q
女性が年収800万円を目指す場合、どのようなキャリア戦略が効果的ですか?
A

専門性の高い資格取得(公認会計士、税理士など)や、IT・金融などのスキル習得が効果的です。また、管理職を目指すキャリアと、専門性を活かした独立の2つの選択肢を並行して検討することをお勧めします。

執筆者・監修者
十河 賢

○ ファイナンシャルプランナー
○ CFP保有者
○ 宅建士(未登録)
○ 証券外務員二種 など
○ 保険募集人の経験あり

十河 賢をフォローする

注意事項

当サイトでは、金融商品に関する情報を提供していますが、以下の点にご注意ください。

  • 掲載情報の正確性には十分配慮しておりますが、その完全性、正確性、適時性、および特定目的への適合性を保証するものではありません。
  • 当サイトの情報は、金融商品の購入や投資の推奨を目的としたものではありません。
  • 実際に金融商品をご検討・ご利用の際は、各金融機関が提供する商品説明や契約締結前交付書面等を必ずご確認ください。
  • 金融商品には、元本割れなどのリスクが伴う場合があります。ご自身の判断と責任においてお取引ください。
  • 当サイトの情報に基づいて行われた判断の結果生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。

詳細な免責事項については、免責事項ページをご覧ください。

ライフプラン
スポンサーリンク
十河 賢をフォローする
タイトルとURLをコピーしました