第2章 ◇ 記事の構成

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この記事を読んで得られるメリット

  • 読みやすい記事構成のポイントがわかる。
  • リード文の書き方や要素が理解できる。
  • 見出しや段落、本文の構成の仕方が身につく。

正しい日本語を使うこと、誤字脱字をなくすことも大切だが、記事構成を意識せず、ただ書いただけの記事は読みにくく、修正しようとすると見出しや段落すべてを削除しなければならないことがある。そのため、執筆する前に、誰が読んでも読みやすい記事構成を作成する必要がある。

一般的な記事構成

ここで紹介する記事構成は一般的なものであり、リード文や各見出しの数・文字数は、記事全体の文字数やテーマなどによって変化する。

ウェブライター
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記事の構成は、読者にとって読みやすく、情報を的確に伝えられるものでなければなりません。記事全体の流れを意識しながら、適切な見出しや段落で区切ることが大切です。

2-1 ◇ タイトル

タイトルは、指定されたキーワードを前に置くようにする。本文を書くと見出しと乖離することがあるため、「文章をある程度書いたあと」や「納品前」にもう一度見直す。タイトルは、検索結果に表示されることを念頭に32字前後にする。

2-2 ◇ リード文

リード文は、記事を読むかどうかの判断となるため、記事やサイトの評価につながる重要な要素である。一般的に、次の①~⑤(⑥)の要素を盛り込む。ただし、記事全体の文字数に影響するため、すべてを盛り込めないことも多い。

① 意外性 ② 共感や悩みの特定 ③ 記事を読むメリット(解決できること)
④ ターゲット(ただし狭めすぎない) ⑤ 記事の要約 (⑥ 執筆者の特徴)

要素をすべて盛り込むと、300字程度は必要となる。リード文の文字数は指定されることも多く、臨機応変に対応したい。

(例) リード文300字 ※下線部は①~⑥に該当する部分

保険についてネットで検索すると似たような商品でどれを選んでも同じと感じるかもしれません。しかし保険は将来のリスクに対して加入しますので、十分検討せず、使わない保険に加入してしまうとムダになる可能性もあります

保険は一般的に長期で加入しますので、たとえば30年間の保険料で比較すると数十万円、数百万円の違いが出ることがあります。自分に合った保険、できるだけ保険料の安い保険を探そうとするとあらためて保険の難しさを実感するでしょう。

そこで、これから保険探しを始めようとする人向けに、保険の選び方や比較するポイントなどを、保険販売の経験があるファイナンシャルプランナーが分かりやすく紹介します。

この記事では、本人やご家庭だけで「できる」保険選びを紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

(例) リード文150字 ※下線部は①~⑥に該当する部分

保険についてネットで検索すると似たような商品でどれを選んでも同じと感じるかもしれません。しかし保険は将来のリスクに対して加入しますので、十分検討せず、使わない保険に加入してしまうとムダになる可能性もあります

そこでこの記事では、これから保険探しを始めようとする人向けに、保険の選び方や比較するポイントなどを解説します。

テーマによって若干、リード文の構成は異なるが、「① 意外性」や「② 共感・悩みの特定」は前半に置き、次の文章(本文)につながるような文章で締めくくるのがコツ。

2-3 ◇ 見出しやまとめ

見出しやまとめについては、最初に仮で付けておき、あとで見直すことで、内容に合った見出しになる。まとめは「まとめ」とせず、見出しを付けるのが基本となる。見出し・まとめと本文が一致しているか、確認しておきたい。なお文字数は、15~20字程度である。

ウェブライター
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見出しは記事の要点をまとめたものです。本文を読まなくても見出しを追うだけで大まかな内容がわかるようにしましょう。一方で、あまり詳しすぎる見出しは避けたほうが良いでしょう。読者の興味を引く工夫も必要です。

2-4 ◇ 「大見出し」と「中見出し」の間

「大見出し(h2タグ)の要約」や「中見出し(h3タグ)へつながる文」を書く。中見出しの内容の重要性なども盛り込むとよい。

中見出しへつなぐ文

h2:投資信託の基準価額と個別元本

投資信託について調べていると、基準価額と個別元本という専門用語を見ることがあります。基準価額と個別元本は似ている部分がありますが、まったく異なるものですので、投資信託を活用するためにも十分理解しておく必要があります。そこで、投資信託について詳しく説明する前に、それぞれの用語について解説します

 h3:基準価額とは?

2-5 ◇ 「中見出し」と「小見出し」の間

小見出し(h4タグ)を入れる場合には、「大見出しと中見出しの間」と同様の文章が必要だが、記事の核となる部分が少なくなるため、できるだけ小見出しは用いず、表や箇条書きなどでまとめてしまう方がまとまりはよい。

2-6 ◇ 段落と本文

段落は2〜3行、3〜5文程度でひとまとまりと考え、1行空けて次の段落へと続ける。記事全体のテーマと見出しの主旨から外れないように注意する。必要であれば見出しを変更することもある。

本文は最低限3行分はほしい。文字数が少ないと読みごたえはなく、ユーザーの期待に応えられない、文字数が少なくなる場合は、構成案作

成の段階から誤っている可能性があるため、記事の構成を見直してみるとよい。

よくある読みにくい文

h2:住宅ローンの変動金利型の特徴

住宅ローンの変動金利型は、返済期間中も金利が変動する金利タイプです。他方、全期間固定金利型は返済期間中、金利は一定で、返済額も変動しません。子育て世帯など、住宅ローン返済中に支出が大きく変動する可能性のある人向けと言えるでしょう。変動金利型は全期間固定金利型と比べると、返済額が変動する可能性がありますので、返済額が増額しても対応できるようにしておく必要があります。

・文章を書いているうちに、話がそれてしまい、全期間固定金利型の内容が増えてしまう。
・見出しは、「変動金利型の特徴」なのに、文章を読んでも、端的に理解できない(改善の余地あり)。
・話が行ったり来たりし(変動金利⇒固定金利⇒変動金利)て、読みにくい。
⇒ 見出しに沿った内容にすること、知識が乏しい読み手でも読みやすい文章を心がけること

<改善>
・文章の中心が見出しと合致するように構成する。
・文章が長くなる場合は、見出しを追加し、分けてしまう。
・ただし、元の構成案から変更となる場合は、クライアントの確認を経てから執筆すること

h2:住宅ローンの全期間固定金利型の特徴

全期間固定金利型は返済期間中、金利は一定で、返済額も変動しません。子育て世帯など、住宅ローン返済中に支出が大きく変動する可能性のある人向けと言えるでしょう。

h2:住宅ローンの変動金利型の特徴

住宅ローンの変動金利型は、返済期間中も金利が変動する金利タイプです。変動金利型は返済額が変動する可能性がありますので、返済額が増額しても対応できるようにしておく必要があります。

 h3:変動金利型と全期間固定金利型の違い

2-7 ◇ ディスクリプション

ディスクリプションは、検索結果で表示されるページの内容をまとめたもので、サイト作成の際にmetaタグに記述する。執筆の依頼内容によっては、ディスクリプションが含まれることがある。

ディスクリプションでは、指定されたキーワードを前に置き、記事に書かれている最もテーマに合った内容、最も知りたいであろう内容に絞って書く。ディスクリプションは検索結果のタイトル直下に表示されるため、クリックされるかどうかに大きく影響する。文字数は80~100字程度が一般的である。

結論

読みやすい記事を書くためのポイントは、次のとおりである。

  • タイトルは32字前後で、指定のキーワードを前に置く
  • リード文は読者の興味を引き、記事を読むメリットを提示する
  • 見出しは内容に合ったものにし、段落は適度な長さにする
  • 文章は見出しの主旨から外れないよう注意する
  • ディスクリプションは80〜100字程度で、記事の内容を的確にまとめる

これらを意識して記事を書くことで、ユーザーにとって読みやすく、共感を得られる内容になるだろう。

Q
記事の構成を考えるコツはありますか?
A

まず読者ペルソナを明確にし、読者が求める情報は何かを考えることが大切です。その上で、伝えるべき情報を論理的な流れで配置していきましょう。見出しを付けるのはその後で大丈夫です。情報を整理してから見出しを考えると、読者に伝わりやすい構成になります。

Q
読みやすい文章を書くコツを教えてください。
A

シンプルでわかりやすい表現を心がけることが大切です。難しい言葉や長い文は避け、一文は短めにまとめましょう。読点を適度に入れると読みやすくなります。また、語尾を統一することで、文章に一貫性が出ます。読み返して違和感がないか確認するのも良いですね。その際には、ワードの音声読み上げ機能を使うといいでしょう。

Q
ディスクリプションを書く際の注意点はありますか?
A

ディスクリプションは、検索結果に表示される大切な要素です。キーワードを盛り込みつつ、ページの内容を的確に説明することを心がけましょう。強引なキーワードの詰め込みは避け、読者にとって有益な情報を提供していることを伝えるのがポイントです。文字数は80〜100字程度に抑えるのが無難でしょう。

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