第6章 ◇ ウェブライターの業務

ウェブライティング:ウェブライティングの基礎知識に関する記事のアイキャッチ画像 ウェブライティング
∟ Image created with Canva
この記事は約5分で読めます。

ウェブライターのおもな業務は、記事を書くことである。しかし、依頼内容を細かく見れば、多様な業務があることがわかる。執筆以外の業務があれば、文字単価は下がることになるため、あらかじめ対応を考えておかなければならない。

ウェブライター
ウェブライター

ウェブライターの業務は多岐にわたります。執筆だけでなく、情報収集や構成案の作成、画像の選定など、付随する作業も少なくありません。これらの業務範囲を事前に把握し、適切な報酬を設定することが大切ですね。

ウェブライターの業務を、執筆前、執筆時、執筆後に分けて解説する。

(執筆前) 
① 情報収集・下調べ
② 構成案の作成
③ 情報源の確認
④ Zoomなどによる打ち合わせ

(執筆時) 
⑤ 執筆
⑥ 図や表の作成
⑦ 一次情報の加工
⑧ 文字の装飾
⑨ 画像の選定と挿入
⑩ 出典の明記

(執筆後)
⑪ wordpressへの入稿
⑫ wordpress内の加工(吹き出し設定など)
⑬ 署名入りの場合はプロフィールや写真の準備
⑭ 業務報告
⑮ 修正への対応

6-1◇ 執筆前の業務

基本業務として「① 情報収集・下調べ」「③ 情報源の確認」がある。これは執筆に必要であるため、当然含まれると考えておく。「② 構成案の作成」が業務に含まれるかどうかは、依頼内容によりけりである。

構成案の作成は、タイトル、見出しを考える作業である。執筆に必要なキーワードのみが提供され、キーワードをもとに、競合サイトや共起語を調べる。共起語は、キーワードと関連性の高いワードのことである。構成案を作成する場合は、SEOの知識があったほうがよい。

また「④ Zoomなどによる打ち合わせ」を求められることもある。打ち合わせには、30分~1時間はかかるため、文字単価に影響する。なお、オンラインの打ち合わせを求める場合、直接取引を持ち掛けてくるクライアントがいる。クラウドサービスを提供する企業によるペナルティの原因となるため、注意したい。加えて、口頭による約束事はトラブルに発展する可能性もある。オンラインでの会話(指示)もレギュレーションとして資料をもらうことを約束しておくと安心である。

6-2 ◇ 執筆時の業務

「⑤ 執筆」する際には、参考サイトをもとにするため、「⑩ 出典の明記」は負担にならない。文字単価に影響のある業務として、一次情報を加工しての「⑥ 図や表の作成」や「⑧ 文字の装飾」、「⑨ 画像の選定と挿入」がある。特に統計データを探し、必要なデータを抽出・加工する作業には時間がかかる。これらを業務内容に含めるか、オプションとして追加報酬とするかの判断が必要である。

ウェブライター
ウェブライター

図表の作成や画像選定は、記事の付加価値を高める重要な作業ですが、時間もかかります。これらの業務を行う場合は、適切な報酬を設定するよう、クライアントと事前に相談することをおすすめします。

6-3 ◇ 執筆後の業務

記事を納品する前に、何度も校正して誤植や変換ミスなどをゼロにしたい。しかし、実際にはゼロにすることは難しく、何らかの修正が入ることがある。質の高い記事を納品するためにも、修正には応じるほうが信頼されるだろう。

執筆後の業務には、wordpressへの入稿が含まれることがある。wordpressは、CMS(Contents Management System)で、htmlやcssの知識がなくても、ホームページを作成できるツールである。執筆した原稿を、wordpressに貼り付けるが、見出しの設定やディスクリプションの作成、吹き出しの設定など、付随業務が発生する。

wordpressへの入稿が条件になっているケース、できれば入稿してほしいというケースなどがある。安定した依頼がなく、業務範囲を広げたいなら、wordpressの基本的な使い方を身に付けるとよい。なお、wordpress自体は無料で利用できるが、サーバー契約とドメイン取得・継続に費用がかかる。

6-4 ◇ 業務の範囲

ライターとしての業務の範囲は、広いほど、執筆できるテーマが多いほど依頼が増える。業務範囲を深めるか、広げるかは受注状況をみながら決めるとよい。

ただし、注意点もある。業務内容の範囲が広ければ、案件獲得する可能性は高まるが、テーマが広くても採用されるかどうかは不透明である。色々なテーマを書けるライターよりも、特定の分野に強いライターのほうが、依頼する側としては安心するためである。

ウェブライター
ウェブライター

業務範囲を広げることは大切ですが、得意分野を持つことも重要です。まずは自分の強みを活かせる領域で実績を積み、徐々に業務の幅を広げていくのがおすすめです。専門性を高めることで、信頼を獲得しやすくなります。

執筆テーマが少ないと受注できる機会に恵まれない可能性を考えると、最初に選ぶテーマは執筆依頼の多いテーマを選択し、依頼を通して経験を積み、次につなげていく。

結論

ウェブライターの業務は、執筆だけでなく多岐にわたる。執筆前、執筆時、執筆後それぞれの段階で、付随する作業があることを理解しておこう。業務範囲を把握した上で適切な報酬を設定し、得意分野を活かしながらスキルアップを図ることが大切である。

Q
ウェブライターに向いている人の特徴は何ですか?
A

ウェブライターに向いているのは、文章を書くことが好きな人、誠実に仕事に取り組める人、知的好奇心旺盛な人などです。締め切りを守れる時間管理能力も必要です。また、SEOやWordPressなどの知識があると、より幅広い案件に対応できるでしょう。ライティングスキルだけでなく、情報収集力やリサーチ力も重要な要素だと思います。

Q
ウェブライターとして業務範囲を広げるためには、どうすればよいですか?
A

ウェブライターとして業務範囲を広げるには、まず自分の得意分野を深堀りすることが大切です。その上で、関連する領域の知識を吸収し、徐々に範囲を広げていくとよいでしょう。例えば、健康系の記事を得意としているなら、美容や食品などの分野にも手を広げるのがおすすめです。また、SEOやWordPressのスキルを身につけることで、より多くの案件に対応できるようになります。セミナーや勉強会に参加するのも、視野を広げるのに役立ちますよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました