新規サイト開設後、Google AdSenseへの申請が不合格となり、Google Search Consoleで多数のエラーに直面した経験から、SEO最適化の重要性と複雑さを学んだ。
この記事では、インデックス未登録の原因究明から具体的な対策、そして得られた教訓まで、サイト運営者が直面する可能性のある問題とその解決過程を詳細に解説する。技術的SEOの重要性、継続的な監視の必要性、そして複合的アプローチの有効性など、この経験から得られた知見は、多くのウェブサイト運営者にとって貴重な情報となるだろう。
Google Search Consoleで直面した問題
新しいウェブサイトを立ち上げてから3ヶ月が経過し、いよいよGoogle AdSenseへの申請を行った。しかし、予想外の壁にぶつかることとなった。
AdSense申請したが、何度も不合格
AdSenseへの申請を行ったところ、「有用性の低いサイト」という理由で不合格が続いた。何度挑戦しても合格できず、ついには一定期間、申請すらできない状況に陥ってしまった。
Google Search Consoleでの確認
この状況を打開するため、Google Search Console(以下、コンソール)でページのインデックス登録状況を確認することにした。そこで驚くべき事実が明らかになった。
予想以上のエラーの多さ
コンソールを確認すると、エラーの数の多さに愕然とした。しかし当初は、3ヶ月間で約100本の記事をアップロードしていたため、単にGoogleのインデックス登録が追いついていないだけだろうと楽観的に考えていた。
解決されないインデックス未登録エラー
しかし、時間が経っても状況は改善されない。むしろ、インデックス未登録のエラーは増加の一途をたどり、解決の糸口が見えない状況が続いていた。
この予想外の展開に直面し、サイトの問題点を深掘りし、解決策を見出す必要性を痛感した。
インデックス未登録の8つのおもな理由とその解説
Google Search Consoleのメニュー「ページ」をクリックすると、インデックス未登録の理由が表示される。以下に、8つのおもな理由とそれぞれについて解説する。なお、それぞれの件数は、このサイトのエラー件数である。
ページにリダイレクトがあります(163件)
このエラーは、URLが別のページにリダイレクトしている場合に発生する。過剰なリダイレクトはユーザー体験を損なうため、Googleはこれらのページのインデックス登録を避ける傾向がある。
見つかりませんでした(18件)
Googleボットがページにアクセスしようとしたが、見つからなかった場合に発生する。404エラーなどが該当し、サイトの構造や削除したページの処理に問題がある可能性がある。
重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません(5件)
同じ内容が複数のURLで表示されている場合に発生する。正規化(canonicalization)の設定が適切でない可能性がある。
クロール済み – インデックス未登録(397件)
Googleがページをクロールしたが、何らかの理由でインデックスに追加しなかった場合に発生する。コンテンツの質や重要性が低いと判断された可能性がある。
noindexタグによって除外されました(359件)
ページに”noindex”メタタグが設定されている場合に発生する。これは意図的にインデックスから除外するための設定だが、不要なページに誤って設定されている可能性もある。
代替ページ(適切なcanonicalタグあり)(14件)
正規(canonical)タグが正しく設定され、別のURLが正規ページとして指定されている場合に発生する。これは通常、問題ではない。
重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました(3件)
Googleが、設定された正規ページとは異なるページを正規として選択した場合に発生する。コンテンツの重複や正規化の設定に問題がある可能性がある。
検出 – インデックス未登録(265件)
Googleがページの存在を検出したが、まだクロールやインデックス登録を行っていない状態を示す。新しいページや優先度が低いと判断されたページに多く見られる。
インデックス未登録問題の根本原因を追究
インデックス未登録の問題が解決しないなか、これまで以上にコンソールの内容を精査することで、新たな発見があった。
サイトマッププラグインの不具合
コンソールのエラーを減らすべく調査を進めていたところ、思わぬ事実が判明した。使用していたサイトマッププラグインに不具合があることが分かったのである。つまり、コンソールとは直接関係のない原因である。
この発見は、問題の根本原因を示唆する重要な手がかりとなった。確かに、コンソールの詳細を見ても原因の特定は困難を極めていた。これは、コンソールの使用に不慣れだったことも一因であるが、プラグインの不具合という予想外の要因が隠れていたためでもあった。
サイトマップは検索エンジンにウェブサイトの構造を伝える重要な要素である。不具合のあるプラグインは、正確なサイトマップの生成を妨げ、結果としてGoogleのクロールとインデックス登録に悪影響を及ぼす可能性が高い。
この問題に対処するため、サイトマッププラグインの変更を行った。しかし、予想に反して状況は大きく改善しなかった。プラグイン変更から1ヶ月が経過しても、インデックス未登録の問題はほとんど解消されなかったのである。
この結果は、サイトマッププラグインの不具合が唯一の原因ではない可能性を示唆している。インデックス未登録の問題は、複数の要因が絡み合った結果である可能性が高く、さらなる調査と対策が必要であることが明らかになった。
複数のカテゴリーのうち、ひとつしか登録されない
ひとつの記事に、親カテゴリーと子カテゴリーの2つを割り当てている。たとえば、親カテゴリーのmoneyの下に、子カテゴリーとしてlifeplanがある。
URL(https://wordweaverpro.com/lifeplan16-child1-family/)について調査したところ、
- 参照元ページ:https://wordweaverpro.com/lifeplan/
- 参照元ページ:https://wordweaverpro.com/money/
1はサイトマップにはなくインデックスに登録されておらず、2はサイトマップにあり、サイトマップにも登録されていた。URL(https://wordweaverpro.com/lifeplan16-child1-family/)からわかるように、URLにカテゴリーを含めていない。
この現象の結論として、Googleがサイトの構造を正しく認識していないと考えた。参照元ページについて、URL(https://wordweaverpro.com/money/lifeplan/)が正しいのではないか。どのように伝えるか検討したところ、このサイトのテーマであるcocoonでは、パンくずリストにひとつのカテゴリーしか使用していないことがわかった。
- 修正前:HOME > money > https://wordweaverpro.com/lifeplan16-child1-family/
- 修正後:HOME > money > lifeplan > https://wordweaverpro.com/lifeplan16-child1-family/
そこで、子カテゴリーまで表示できるようにphpファイルを修正し、上記の2の形式にした。この方法が効果的かどうかは、現在も様子見をしているところである。
内部リンクURLが間違っていた!
コンソールのページメニューからエラーの原因を探ることができる。URLを検査すると、URLごとの詳細を確認できる。よく見ると、次のような点に気づいた。
- 調査対象URL:https://wordweaverpro.com/lifeplan16-child1-family
- リダイレクト発生:https://wordweaverpro.com/lifeplan16-child1-family/
最後のスラッシュの有無でリダイレクトが発生していると思われた。内部リンクのURL(https://wordweaverpro.com/lifeplan16-child1-family)をクリックすると、正規URL(https://wordweaverpro.com/lifeplan16-child1-family/)にリダイレクトされている。
- パーマリンク設定を「投稿名:https://wordweaverpro.com/sample-post/」にしている
- たしかに、最後にスラッシュがある
- 内部リンクを貼るときには、URLをコピーしていたが、自動でスラッシュが削除されていたらしい
内部リンクURLをすべて確認し、スラッシュがなければ追加した。リダイレクトが原因で正常にインデックス登録されていない原因のほとんどがこれなので、コンソールの情報が更新されるのを待っている状況である。
Google Search Console分析から得た知見と今後の戦略
Google Search Consoleで多数のエラーに直面し、その原因を探る過程で、様々な問題点と解決策が明らかになった。この経験から得られた知見と今後の展望をまとめる。
今後の対策と計画
- サイトマップの最適化: 新しいプラグインの導入後も継続的に監視し、必要に応じて調整を行う。
- カテゴリー構造の改善: パンくずリストに子カテゴリーまで表示されるよう修正した効果を注視し、さらなる改善の余地がないか検討する。
- 内部リンクの徹底チェック: すべての内部リンクにスラッシュが正しく付与されているか定期的に確認し、新規コンテンツ作成時にもこの点に注意を払う。
- コンテンツの質の向上: 「クロール済み – インデックス未登録」のエラーを減らすため、既存コンテンツの見直しと新規コンテンツの品質向上に努める。
SEO最適化から得られた教訓
- 技術的SEOの重要性: サイトの構造やHTMLの細かな設定が、検索エンジンのインデックス登録に大きな影響を与えることを学んだ。
- 継続的な監視の必要性: 問題は一度の対策で完全に解決するとは限らず、継続的な監視と調整が必要であることを認識した。
- 複合的アプローチの有効性: 単一の原因ではなく、複数の要因が絡み合っていることが多いため、多角的な視点で問題を分析することの重要性を理解した。
- Google Search Consoleの有用性: 詳細な分析と問題の特定に、Google Search Consoleが非常に有効なツールであることを再確認した。
結論:継続的なSEO改善の重要性
スラッシュの有無による影響は、ページにリダイレクトがあります(163件)に表れていると考えている。そのほかの原因はまだ特定できていない。クロールの日付から、まだ不具合のサイトマップによる影響があるため、クローラーがサイトの構造を正確に把握するのを待つしかないかもしれない。
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